ヤマハ学習者グレード(10~6級)は誰でも受かる・・・なんて思っていませんか?
私の生徒ではありませんが、実際に何人か落ちた生徒を知っています。
この記事は、ヤマハ学習者グレードについて
- 本当に落ちることはあるのか気になる人
- どのような状況だと不合格になるのかを知りたい人
- 実際に試験で「失敗した!」と思って結果が気になる人
- 上位級の7・6級しか落ちないと思っている人
におすすめです。
どのような状況だと不合格になってしまうのか、人づてに聞いた話ですが不合格者の特徴をまとめました!
落ちてたらどうしよう・・・
この状況は危険!ヤマハグレード不合格者の特徴
私も「学習者グレードは滅多なことがない限り落ちることはないだろう」と思っていました。
自分の生徒は「これくらいなら合格する!」と確信を持つまで対策してから受験させていたので、これまで不合格者は出したことがありません。
ですから、知り合い講師のみなさんから「落ちた生徒がいる」という話を聞いたときは、どんな状況だと落ちてしまうのかとても気になり質問攻めしてしまいました・・・。
はじめに私が知り合い講師のみなさんから聞いた【不合格となった生徒の特徴】をいくつかご紹介します。
\ 結果がくるのが遅いと不合格? /
練習不足で最後まで曲が弾けない
グレードでは事前に以下の曲数を準備していかなければいけません。
Aコース…自由曲2曲&課題曲1曲の計3曲
Bコース…自由曲2曲
不合格となってしまった生徒がどちらのコースで受験したかはわかりませんが、曲を最後まで弾けなかったといいます。
\ Aコース・Bコースの違いはこちらで解説 /
何度も受験生を見てきている試験官は、
- 緊張してミスが多くなってしまったのか
- 明らかな練習不足なのか
について、きっと判断できると思います。
不合格となってしまったということは、明らかに準備不足だと判断されるほどの演奏だったと予想されます。
自由曲や課題曲は事前に準備していける課題!
\ グレードで緊張する人にもおすすめ /
楽譜のとおりに弾いていない
これも自由曲または課題曲についてですが、不合格となった生徒は止まり止まりの演奏なうえ、楽譜に書いてあるとおりに弾いていないことを指摘されたそうです。
- 譜読みの段階で間違って音を覚えている
- 音をのばす長さ(音価)が違っている
- 調号や臨時記号が抜けている
- 拍子感がおかしい
一つや二つの読み間違いなら「仕方ないかな」とも思うかもしれませんが、余程自己流で練習していたのでしょうね。
選んだ曲の音源を聴くと間違いに気づく!
カデンツがまったく弾けない
カデンツの練習が必要になるのはBコースだけなのですが、落ちてしまった生徒はどうやらカデンツの練習をまったくしていなかったようで・・・
カデンツが弾けないと、
・伴奏づけ(10~8級)
・即興演奏(7~6級)
・聴奏
これらの項目で点を稼ぐことができなくなってしまいます。
Bコースで受けるならカデンツ練習は必須!
何調か理解できていない
グレードは受験級によって出題される調が異なり、6級になると調号(♯・♭)が4つの調まで増えます。
そもそも楽譜を見て調判定ができないと、Bコースの
・伴奏づけ(10~8級)
・即興演奏(7~6級)
に関して、【伴奏をつける際にどこに指を準備すればいいのかがわからない】という問題が生じてしまいます。
また同じくBコースの聴奏についても最初に試験官が
●長(短)調の問題です
というように調を教えてから演奏してくれるのですが、調について理解していないと、せっかく調を教えてもらっても【指を準備するポジションや調号がわからない】ということになるのです。
調判定はできてほしい!
試験の内容を理解していない
Bコースを受験する場合は、講師も試験内容をしっかり理解しておく必要がありますよね。
たとえば10~8級は【伴奏づけ】という項目が、7~6級になると【即興演奏】になります。
ある生徒は【即興演奏】について理解していおらず、メロディーにハーモニーをつけただけで終わってしまったそうです。
本来はそのあとにメロディーを変奏したり、伴奏形を変えたりしなければいけないのですが・・・
この場合、やり方を教わっていない生徒に罪はありません。
講師も責任重大!
親が無関心
親が子どもの習い事(だけでなく子どものことすべてにかもしれませんが)に無関心で、
ただ送迎だけすればいい
という考え方の場合もあります。
もし生徒の練習量が足りていなかったら、講師は保護者に適宜伝えないといけませんが、伝えても響かないことがありますよね・・・
お家でもうちょっと演奏を聴いてもらっていたらな
練習を促すような声掛けをしてくれていたらな
と思うことはあります。
我が子にもっと興味を持ってほしい!
ここまでご紹介した特徴が一つでもあると不合格になるわけではなく、試験官が総合的に判断した結果、不合格となるそうです。
ヤマハ学習者グレード【不合格】の基準
ここでヤマハ学習者グレードで不合格となるのはどんな場合か、基準を確認しておきましょう。
総合評価がD・Eなら不合格
ピアノ・エレクトーン、それぞれAコース・Bコースどちらの試験を受けても50点満点で合計点数によってS~Eの評価が付きます。
点数ごとの評価は次のようになっています。
合否 | 評価 | 点数 |
合格 | S | 50~49 |
合格 | A | 48~41 |
合格 | B | 40~33 |
合格 | C | 32~25 |
不合格 | D | 24~17 |
不合格 | E | 16以下 |
合計点数が24点以下で総合評価がD・Eの場合は不合格になります。
\ 50点満点取りたい方はチェック /
各項目で1点or2点がついても不合格
もし合計点数が合格基準の25点以上を満たしていても、ある試験項目で1点または2点がついてしまうと不合格になってしまいます。
25点で不合格の例(Bコースの試験内容)
項目 | 点数 |
自由曲(表現力) | 7 |
自由曲(基礎技術) | 5 |
初見演奏 | 2 |
即興演奏・伴奏付け | 5 |
聴奏 | 6 |
合計 | 25 |
この場合、総合点数は25点ですが初見演奏が2点なので不合格となります。
25点で合格の例(Bコースの試験内容)
項目 | 点数 |
自由曲(表現力) | 7 |
自由曲(基礎技術) | 5 |
初見演奏 | 4 |
即興演奏・伴奏付け | 5 |
聴奏 | 4 |
合計 | 25 |
この場合、総合点数は25点で各項目の点数に2点以下がないので合格となります。
同じ25点でも明暗が分かれる結果に!
7・6級に限らず8級でも落ちることもある
いろいろ調べてみると
10~8級は落ちない
落ちるのは7級から
という噂があるようですが、そうとは限りません!
8級で落ちた生徒もいる
実際に私が「不合格になった」と聞いた生徒は8級Bコースを受験したとのことでした。
\ Bコースってなに?という方はこちら /
ですから
「9~8級は落ちない」という噂を信じて、練習をさぼったり対策をしていかなかったりすると、不合格になることもある
ということを覚えておきましょう!
油断は禁物!
難しくなるのは7・6級から
試験内容が難しくなる7・6級は、それまでの10~8級と比較したときに不合格者が増えるのは当然でしょう。
特にBコースは覚えることもたくさんあり、演奏力がズバ抜けていても初見演奏や即興演奏、聴奏などで一つでも2点以下がつくと不合格となってしまいます。
繰り返し問題集で対策してから、試験に臨みましょう!
苦手な項目を対策して試験に臨もう!
「絶対受かる」「絶対落ちることはない」
受験するときにこのように言われることがあるかもしれませんが、【絶対】と言い切ることは難しいのではないでしょうか?
特に【初見演奏】や【即興演奏】を苦手に感じる生徒が多いのですが、ここで2点以下となってしまったら合計点数がいくら良くても【不合格】となってしまいます。
苦手な項目がある場合は、最低限の対策を行ってからグレードに臨んでくださいね!
しっかり対策すれば大丈夫♫
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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