ヤマハのグレードを受験するときに、担当の先生から
「Bコースで受けましょう」
「●●ちゃんはAコースでの受験が合ってるね」
などとお話しを受けることはありませんか?
この記事は
- AコースとBコースの違いを知りたい
- AコースとBコースの受験内容について知りたい
- どちらのコースでの受験が自分に合っているのかわからない
このような方におすすめです!
実際にAとBどちらのコースも受験指導したことがある経験から、各コースの違いやコースの選び方について解説します。
コース選びの参考にしてね♪
【ヤマハ学習者グレード試験】Aコース・Bコースの違い
ヤマハ学習者グレード試験10~6級には、大きく2つのコース(AコースとBコース)があります。
はじめにAコースとBコースの大きな違いについてみていきましょう。
Aコースは演奏がメイン
Aコースは演奏を中心に音楽の学習をしている方を対象とした試験です。
次にご紹介するBコースと比べると、事前に準備していきやすい内容となっています。
Bコースは音楽総合力が試される
Bコースは音楽を総合的に学習している方を対象とした試験です。
Aコースと比べると試験の内容が増えますが、「弾く」だけではない幅広い音楽力を試すことができます。
このあと詳しく解説するよ!
AかBどちらか合格で級の認定となる
もしかすると
AコースとBコースどっちも受けないと●級認定にならないの?
と疑問を持つ方がいるかもしれませんね。
ヤマハの学習者グレードは、どちらのコースで受験しても合格すれば受験した級を取得したことになりますので安心してください。
ちなみにAコースを受けてから、同じ級のBコースを受けることも事実上は可能です。
同じ級でA・Bどっちも受ける人は少数派
AコースとBコースそれぞれ試験科目(試験内容)や点数配分が異なるので、
- ピアノで受験する場合
- エレクトーンで受験する場合
にわけて、ここからさらに詳しく掘り下げていきます!
【ピアノ】Aコースの受験内容と受験がおすすめな人
ピアノAコースは「演奏すること」がメインになっているので、ヤマハで習っていない人、外部生でも受けやすい内容です。
受験内容
ピアノAコースの内容はこちら!
- 自由曲2曲
- 課題曲1曲
- 初見演奏
得点表
得点表はこのようになっています。
項目 | 点数 |
自由曲(表現力) | 10 |
自由曲(基礎技術) | 10 |
課題曲(表現力) | 10 |
課題曲(基礎技術) | 10 |
初見演奏 | 10 |
合計 | 50 |
こんな人におすすめ!
該当級レベルの色々な曲が弾けているなら、対策が必要なのは初見演奏だけです。
「演奏メイン」でレッスンを受けている方で譜読みが得意な方におすすめのコースです!
【ピアノ】Bコースの受験内容と受験がおすすめな人
ピアノBコースはヤマハ総合音楽教育システムというカリキュラムでレッスンを受けている生徒が受験を勧められます。
でも、きちんと対策ができていれば外部の方でも受験できますし合格も可能ですよ!
受験内容
「演奏すること」だけではなく、
「聴く」「読む」「作る」などの音楽的な総合力
が必要になります。
ピアノBコースの内容はこちら!
- 自由曲2曲
- 初見演奏
- 即興演奏(7・6級)/ 伴奏づけ(10~8級)
- 聴奏
Aコースと比べると、準備する曲が一曲少ないことがわかりますね。
得点表
得点表はこのようになっています。
項目 | 点数 |
自由曲(表現力) | 10 |
自由曲(基礎技術) | 10 |
初見演奏 | 10 |
即興演奏・伴奏付け | 10 |
聴奏 | 10 |
合計 | 50 |
こんな人におすすめ!
ピアノBコースは
- 耳の力がついている
- メロディーにハーモニーをつけるのが得意
- アレンジが好き
という方におすすめです。
ヤマハの総合音楽教育システムでは、これらが身に付くレッスンを行っているため基本的にBコースでの受験を勧められます。
もちろんヤマハで習っていなくても、上記の内容が得意な方はBコースにチャレンジしてみてくださいね!
【エレクトーン】Aコースの受験内容と受験がおすすめな人
エレクトーンAコースもピアノAコース同様に「演奏すること」がメイン。
趣味でエレクトーンを楽しんでいる人やヤマハ外部生でも受けやすい内容です。
受験内容
エレクトーンAコースの内容はこちら!
- 自由曲2曲
- 課題曲1曲
- 編曲演奏
ピアノAコースとの違いは「初見演奏」ではなく「編曲演奏」があること。
得点表
得点表はこのようになっています。
項目 | 点数 |
自由曲(表現力) | 10 |
自由曲(基礎技術) | 10 |
課題曲(表現力) | 10 |
課題曲(基礎技術) | 10 |
編曲演奏 | 10 |
合計 | 50 |
こんな人におすすめ!
編曲演奏は課題となっているメロディーにハーモニー&ベースをつけて、アレンジして弾くのですが、その場でアレンジするわけではなく事前に準備していけます!
またアレンジした楽譜を当日見ながら弾くこともできますよ。
すべて事前に準備していけますし、当日出題される問題に左右されることはないので、落ち着いて受験したい方におすすめです。
【エレクトーン】Bコースの受験内容と受験がおすすめな人
エレクトーンBコースもピアノBコース同様、ヤマハ総合音楽教育システムというカリキュラムでレッスンを受けている生徒が受験を勧められます。
こちらもきちんと対策することで外部の方でも受験&合格も可能です!
受験内容
エレクトーンBコースも「演奏すること」だけではなく、
「聴く」「読む」「作る」などの音楽的な総合力
が必要になります。
エレクトーンBコースの内容はこちら!
- 自由曲2曲
- 初見演奏
- 即興演奏(7・6級)/ 伴奏づけ(10~8級)
- 聴奏
得点表
得点表はこのようになっています。
項目 | 点数 |
自由曲(表現力) | 10 |
自由曲(基礎技術) | 10 |
初見演奏 | 10 |
即興演奏・伴奏付け | 10 |
聴奏 | 10 |
合計 | 50 |
ピアノBコースと同じですね!
こんな人におすすめ!
エレクトーンBコースも
- 耳の力がついている
- メロディーにハーモニーをつけるのが得意
- アレンジが好き
という方におすすめです。
ヤマハの総合音楽教育システムでエレクトーンを専攻して勉強している方は、基本的にBコースでの受験を勧められます。
ヤマハ外の個人教室で習っていても、上記の内容が得意な方はBコースにチャレンジすることもできますよ!
得意なことが多いコースで受験しよう♪
点数ごとの評価と合格ライン
ここまでピアノとエレクトーン、A・B各コースの違いについてご紹介しましたが、どのコースで受験するか決まりましたか?
ここからは点数ごとの評価と合格ラインについて解説します。
点数によってS~Eの評価がつく
ピアノ・エレクトーンどちらの試験を受けても満点は50点となり、合計点数によってS~Eの評価が付きます。
点数ごとの評価は次のようになっています。
合否 | 評価 | 点数 |
合格 | S | 50~49 |
合格 | A | 48~41 |
合格 | B | 40~33 |
合格 | C | 32~25 |
不合格 | D | 24~17 |
不合格 | E | 16以下 |
ここからわかるようにS評価をとるには満点をとるか1点しかミスが許されないということになります。
\ 50点満点取りたい方はチェック /
合否のボーダーライン
上の表を見ておわかりのように、
【合格】S・A・B・C(50~25点)
【不合格】D・E(24点以下)
となります。
つまり半分以上の点が取れれば合格ということですね!
半分取れれば合格なら受けてみようかな
\ 25点以上取れていても不合格になることも! /
きちんと対策すれば不合格は避けられる
合否のボーダーラインが得点の半分ということは、余程の準備不足でない限りは合格できるはず。
各級の試験内容や出題される調や拍子の範囲をよく確認し、レッスンや問題集などで対策して試験に臨みましょう!
得意なことが多いコースでの受験がおすすめ!
今回はAコースとBコースの違いについてご紹介しました。
- 曲をたくさん準備して臨む「演奏中心」のAコース
- 弾く・読む・聴く・アレンジする「音楽総合力」が評価されるBコース
得意なことが多いコースでの受験をおすすめします!
\ A・Bコースによって書き方が違う! /
\ ヤマハグレード以外にも色んな資格がある♪ /
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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