どうして練習するの?ピアノでスケールを練習する意味とメリット

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スケールを練習する意味とメリット
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ピアノを習っていると【スケールの(音階)練習】をすることがありますよね?

ただ先生に言われたから、なんとなく練習しているという人も多いのではないでしょうか?

もしかすると、

なんでスケール練習するの?

曲の練習だけじゃダメ?

と思う人もいるかもしれませんね。

この記事は

  • なぜスケール練習が必要なのか知りたい
  • スケール練習が嫌い
  • スケールを練習するメリットを知りたい

という方におすすめです!

スケール練習は、ただ指を動かすだけの練習ではなく、ピアノの演奏力をアップさせるための重要な要素です。

20年以上の指導経験をもとに、スケールを練習する意味や具体的なメリットをご紹介します。

ちゃんと意味があるよ♪

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そもそもスケールって何?

はじめに、スケール(音階:音の階段)について解説します。

英語では [scale]とつづり、日本では「定規・ものさし」「スケールが大きい」など規模を表す言葉として使われることが多いですよね!

よく使われるのが長音階と短音階

音楽的な意味でのスケールとは、特定の規則に従って並んだ音の集まりのこと。

代表的なものに「メジャースケール(長音階)」「マイナースケール(短音階)」があります。

  • メジャースケール(長音階):ドレミファソラシドのように、明るく響く音の並び
  • マイナースケール(短音階):ラシドレミファソラのように、少し暗い響きを持つ音の並び

このほかにも、

  • ブルーススケール
  • ペンタトニックスケール(五音音階)
  • ホールトーンスケール(全音音階)

など、さまざまな種類のスケールがあり、そのスケールを使用することで特徴的な音楽を作ることができます。

スケールの基本パターン

ピアノでスケールを練習するときは、以下のような基本パターンがあります。

  • ハ長調(Cメジャースケール):ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド
  • ト長調(Gメジャースケール):ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#・ソ
  • ハ短調(Cマイナースケール):ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド

スケールをさまざまな調で練習することで、指の動きがスムーズになる以外にも、たくさんのメリットがあるんですよ!

スケールを練習する5つのメリット

なぜスケールの練習をしなければいけないのか…

それは練習することに、たくさんのメリットがあるからです!

日ごろからコツコツとさまざまな調のスケールを練習していると、いつのまにかピアノを弾く技術があがっているかもしれませんよ?

ここから、スケールを練習することで得られるメリットを5つご紹介します。

指の動きがスムーズになる

スケール練習は、指をスムーズに動かすトレーニングになります。

特に、

  • 指くぐり:1の指(親指)をくぐらせる動作
  • 4の指(薬指)や5の指(小指)などの弱いを鍛える

のに効果的!

例えば、曲を弾くときに

指がもつれてしまう
指が転んでしまう
速いパッセージがうまく弾けない

といった悩みがある場合、スケール練習を続けることで改善できる場合もあります。

\スケールも1の指がポイント/

鍵盤の配置を覚えやすくなる

スケールを練習することで、ピアノの鍵盤の並びを感覚的に覚えることができます。

例えば、調が変わると黒鍵の位置が変わりますが、スケールを練習することで

この調ではこの指使いをする

といったパターンを身につけられますよ。

白鍵と黒鍵の凸凹(デコボコ)に、すぐに対応できるようになるため、楽譜を見たときに指の動きをイメージしやすくなるといったメリットもあるのです。

③初見力・曲の理解度がアップする

さまざまな曲は、スケールの構造をもとに作られている場合も多いもの。

そのためスケールの練習をしていると、曲の理解度もアップしやすくなります。

スケール練習をしていると、初めての曲でも指が自然に動くようになり、上達が早くなりますよ!

初見演奏する場合も、その先の動きをある程度予測できるようになるので、見通しを持って演奏することができます。

初見にも役立つ!

音楽の表現力がアップする

スケール練習で表現力が上がるの?

と思う方もいるかもしれませんね。

そう思うのは、スケール練習を単なる指の運動だと思っているからです。

  • 一つ一つしっかりした音を出すには?
  • なめらかに弾くには?
  • 上行と下行で強弱の変化をつけるには?

このようなことを意識しながら練習すると、音楽表現の基礎をスケールでも学ぶことができます。

スケールをしっかり弾けると、曲のフレーズをより美しく表現できたり、盛り上がりを意識した演奏できるようになったりと、表現力にもつながる部分があるのです。

即興演奏やアレンジがしやすくなる

さまざまな調のスケール練習をしていると、即興演奏やアレンジの幅も広がります。

ジャズやポップスでは、スケールをもとにメロディを作ることが多いため、スケールを練習しておくと、アドリブ演奏にも対応しやすくなるでしょう。

また、伴奏のコード進行とスケールの関係を理解することで、曲を自由にアレンジできるようになりますよ!

即興力も上がる♪

スケール練習を効果的に行なう方法

スケール練習を効果的に行うには、ただ闇雲に練習するのではなく、次のようなポイントを押さえておくことが大切!

デタラメのまま放置して先に進んでしまうと、変なクセがついてしまい、後々苦労することも…。

スケールの練習は導入時から、正しい練習方法を取り入れるようにしたいですね。

指使いを守る

スケールには決められた指使いがあります。

Cメジャースケール(ハ長調)の場合

  • 右手:1-2-3 1-2-3-4-5
  • 左手:5-4-3-2-1 3-2-1

のところで【指くぐり・指ごえ】

といった指使いが基本になります。

黒鍵から始まるときは、1の指からスタートしないので注意が必要です!

B♭メジャースケール(変ロ長調)の場合

  • 右手:21-2-31-2-3-4
  • 左手:3-2-1 4-3-2-12

指くぐりや指ごえがいっぱい!

ちょっと大変かもしれませんが、スケールを練習する際は、最初に正しい指使いを覚えることが大切ですよ!

\黒鍵スタートは1の指を使わない/

メトロノームを使う

スケールを弾くときは、メトロノームを使って一定のテンポで練習するのがおすすめ!

  • ゆっくりしたテンポから始める(例:♩=60)
  • 慣れたら少しずつテンポを上げる(例:♩=80 ~♩=100)

指番号が難しいところで遅くなることがないよう、等速で弾きとおすことが大切です。

さまざまな調のスケールを練習する

最初にスケールの基本となるCメジャー(ハ長調)を正しい指番号で練習することが大事です。

ハ長調が定着したら、調号のついたさまざまな長調・短調のスケールを練習していきましょう!

異なる調を練習することで、どんな曲でも柔軟に対応できる力がつきますよ。

今練習している楽曲これから習う楽曲で使用されている調のスケールを練習するのも効果的です。

スケールで準備運動しよう♪

スケール練習におすすめのテキスト

スケールの練習は、ハノンと一緒に掲載されているもので行っている方も多いのではないでしょうか?

しっかり練習してくる子ならいいのですが、

いきなり2オクターブ~4オクターブの練習は大変

という生徒には、次のテキストを使ってレッスンしてみることをおすすめします。

NEW こどものスケール・アルペジオ

音楽之友社から出版されている根津栄子さんの「NEW こどものスケール・アルペジオ」は、スケール練習に苦手意識を持たないような配慮がされているので、スケールの導入にぴったりのテキストです。

  • 1オクターブのスケールからスタート
  • 調号・臨時記号を自分で書き込める
  • 取り組みやすい調の順番になっている
  • 同じ指番号で弾ける調が動物ごとのグループになっている
  • その調の主な和音も学べる
  • イラスト入りで子どもも興味を持ちやすい

「自分で書くこと」は脳へのインプットを促す面でも、大切ですよね!

\低学年でも無理なく学べる/

バスティン スケール・カデンツ&アルペジオ

ピアノの教本でもおなじみ、東音企画のバスティンシリーズにもスケールを学べる楽譜があります。

普段バスティンの教本でレッスンしていなくても使える内容ですよ。

イラストが挿入されていないシンプルな内容となっているため、小学校高学年以上の方におすすめです!

  • 調ごとにスケール・カデンツ・アルペジオが整理されている
  • スケールは1オクターブと2オクターブを掲載
  • バスティンベーシックシリーズ「テクニック」と連携
  • コードネームも学べる
  • イラストなしのシンプルな内容

大人からピアノをはじめた生徒さんでも、無理なく学べる内容となっています。

どれを使う?

スケールの練習には意味があった!

スケール練習は、ピアノの上達に欠かせない基礎練習ですが、先生に言われたからただ弾いているという「やらされている感」のまま練習している生徒も多い印象を受けます。

どうしてスケールを練習するのか
練習するとメリットがあるのか

をレッスンで伝え続けることで、生徒の義務感をなくし、やる気アップにつなげたいですね!

毎日少しずつでもスケールを練習することで、確実にピアノの技術が向上します。

ぜひ、コツコツと継続して練習していきましょう!

スケールの大切さは分かった?

\バーナムにもスケールが出てくる/

\この子やる気あるの?/

この記事を書いた人

nabecco
nabecco
はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
スケールを練習する意味とメリット

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