ドキドキして臨んだコンクール。
結果が発表されると、喜ぶ子もいれば悔しくて泣いてしまう子もいます。
どんな結果にせよ、私は生徒にはこれを1つの経験と捉え、前に進んでほしいと願っています。
この記事は
- コンクール後に生徒に対する言葉がけに悩む先生
- ねぎらいの言葉が思いつかない先生
- いつも言葉がけがワンパターンになって困っている先生
- コンクールに参加した子の保護者
におすすめです!
今回は、コンクールが終わって私が生徒に対して、どんな言葉がけをしているのかをご紹介します。
参考にしてね♪
前向きになれるような言葉をしよう
演奏が終わって、生徒はどんな感想を持つでしょう?
このように、演奏を終えた直後は生徒自身いろいろな思いがあるでしょう。
そして、コンクールというものは必ず結果が出てしまうもの。
その場ですぐ結果が出ることもあれば、数時間~数日後にウェブ上で発表されることもあります。
いい結果にせよ、悪い結果にせよ、先生や親は必ず生徒・子どもに対して声をかけないといけませんよね?
どんな状況にせよ、生徒・子どもが前向きになれるような言葉をかけてあげるのが先決です!
課題となる部分を伝えるのは「先」ではなく「後」にしましょう。
ここからくわしく紹介するね♪
演奏直後は笑顔で褒める!
演奏中は生徒は緊張していますし必死で演奏しているので、自分の演奏がどうだったのか客観的に理解できていないことがほとんどです。
うまく弾けたのかわからない・・・
年齢が上がるにつれて自己分析もできるようになりますが、上手に演奏できていてもこのように不安な気持ちを抱く生徒もいるため、演奏後に生徒に会うときは笑顔で出迎えて安心させてあげましょう!
先生の笑顔を見ると、生徒も「ホッ・・・」とします。
親の立場だとしても同様です。
言いたいことがいろいろあるかもしれませんが、まずは笑顔で迎えてくださいね。
指摘したいことはグッと我慢!
\つい言っていないかチェック/
ねぎらいの言葉をかける
私は演奏後に生徒に会うとき、まずは
おつかれさま~!最後までよく頑張ったね!
とねぎらうことから始めています。
演奏後先生に会ったとき、なんて言われるんだろう?
ミスしたところ怒られちゃうかな?
このように、なかには怒られないか内心ビクビクしている子もいるかもしれません。
私も生徒時代は、先生に会ったときに「どこを注意されるのか」ばかり考えていました。
注意したいこともあるかもしれませんが、まずはステージを無事終えたことをねぎらってあげましょう!
とにかく褒める
どうしても注意したいことが先に言葉に出てしまいがちですが、私はその前にたくさん褒めて自己肯定感を高めてあげるようにしています。
褒め方にもいろいろあると思いますが・・・
- 最後まで止まらないで弾けて偉かったね
- 緊張していたけど、音がはっきり出ていてよかったね
- テンポやリズムを体で感じて弾いていたのがよかったね
- この前注意したところがちゃんとできていたね
- ミスはあったけど、よく立て直して最後まで演奏したね
生徒の状況によって、言葉がけの仕方は変わってきます。
上手く弾けた子とそうでない子で褒める内容は違ってくるのですが、「うまく弾けなかった子」ほど、些細なことでもいいのでたくさん褒めてあげましょう。
自信&モチベーションを回復させてあげよう!
\ママだけじゃなく先生にもおすすめ/
抱きしめてあげる
これは生徒とどのくらい距離感を保ってレッスンしているかにもよりますし、先生や生徒によっては過度なスキンシップを嫌う方もいるので参考程度に留めてください。
日頃から生徒に愛情を注いでレッスンしていると、家族・身内のような気持ちになってくることがあります。
付き合いが長ければ長いほど、情もわいてきますよね?
- 嬉しい気持ち
- 感動した気持ち
- 悔しい気持ち
これらの気持ちをストレートに伝える方法として、抱きしめてあげること・ハグしてあげることは効果的だと考えます。
生徒の年齢や性別・性格には配慮してね!
課題を話すのは「褒めたあと」
コンクールは課題を見つけるための場所でもあります。
たくさん褒めたら、次に生徒にとっての今後の課題を伝えましょう。
「今後の課題」は簡潔に
褒めるだけでなく、次のステップへ成長するためには「もっとここがこうだったらよかったね」という課題となる点を伝えることも必要ですよね。
演奏後、生徒に会った瞬間・・・
「もう!なんでいつも通り弾けなかったの!?」
なんて怒ってしまっては、生徒のプライドも傷ついてしまいますし、もしかすると「ピアノが嫌い・もう辞めたい」と思ってしまう生徒も出てくるかもしれません。
私は今後の課題や注意してほしいことを話すときも、できるだけ「短く簡潔に分かりやすく」を心がけています。
あれもこれも話してしまうと、コンクール直後のテンションの生徒の頭に入らないこともありますし、ネチネチしてしまうので・・・。
そのほかの課題は整理して次のレッスンで伝えています
審査員の講評をチェックする
コンクールによっては、演奏直後に審査員が書いた講評用紙を配布することもあります。
生徒はこの講評をとても気にしているので、一緒にチェックする時間を作っています。
審査員は短時間でコメントを書いてくれるので、低学年には難しい言葉の表現や専門用語を使っていたり、なかには解読困難な字体になっていたりと、生徒一人で読むには大変なこともありますよね?
その生徒のわかる言葉にかみ砕いてあげたり、専門用語の意味を教えてあげたりして一緒にチェックすると、生徒の心のモヤモヤも解決できます。
思うような結果が出なかった生徒への言葉がけ
自分では満足する演奏ができても、入賞しないときだってあります。
そんなときは
・今日はすごくよく弾けたけど、審査員の先生の好みとは少し違っていたのかもしれないね
・○○ちゃんが満足した演奏なら花マルだよ!
こんな風に話すようにしています。
思うようなものにならない結果の場合もあるということは、コンクール前にも触れておくとスムーズですよ!
\本番前・生徒に伝えておこう/
演奏後の言葉がけ・最後の締め方
演奏後の言葉がけの締めとしては、
- 今後に向けての励まし
- 保護者への感謝
を述べてお別れしましょう!
今後に向けての励まし
生徒に向けては
- また大きなステージで○○ちゃんの演奏聴きたいな!
- また先生と一緒に頑張ろうね!
といった励ましの言葉をかけます。
保護者にも感謝の意を述べる
ここまで支えてきてくれた保護者の方にも感謝の気持ちを伝えることを忘れてはいけません!
- 応援ありがとうございました。○○ちゃんも心強かったと思います。また次に向けて頑張りましょうね!
- お家でのフォローありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
- お子さんの体調管理やレッスン送迎など、たくさんサポートしていただきありがとうございました!
保護者の方と信頼関係を築くためにも、感謝の意はきちんと伝えておきたいものです。
感謝されると親も嬉しい!
生徒の今後のモチベーションは先生の言葉がけ次第
コンクール後に生徒や子どもにかける言葉についてお話ししましたが、参考になりましたか?
ピアノのコンクールだけでなく、吹奏楽や合唱などのコンクールにも同じような言葉がけができると思います。
「褒めたあとに注意する」ということは、日頃のレッスンでも同じことが言えます。
先生(もしくは保護者)の不用意な一言で、生徒の今後のモチベーションが保てなくなった・・・なんてことにならないよう、演奏後にかける言葉はあらかじめシミュレーションしておくと安心ですね!
\その言葉がけは大丈夫?/
\やる気を引き出す言葉がけは?/
\コンクールに出るメリット/
\緊張してうまく演奏できなかった方へ/
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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