ヤマハ・ピアノグレード9級受験の際に、初見演奏はAコース・Bコース、どちらのコースにも含まれます。
スケールやカデンツの練習をしなくても、パッと楽譜を読んで鍵盤をつかめるのならいいのですが、そうでない場合は、スケールやカデンツを練習も自由曲の練習と並行して行いましょう。
スケールやカデンツの練習をしておくと、指がスムーズに運びますよ!
この記事は
- 9級の初見演奏の対策をしたい
- 9級のスケール&カデンツを効率的に練習したい
- 9級の出題傾向と対策方法を知りたい
- 初見演奏で良い点数を取りたい
という方におすすめです!
これまでの指導経験と出版されている練習問題をもとに、出題傾向を分析し、9級の初見演奏対策としてこれだけはやっておきたい!…というスケール&カデンツをまとめました。
練習する際の参考にしてくださいね。

しっかり取り組もう♪
オリジナル問題で練習したい方はこちら!
9級で練習が必要な調は5つ


初見演奏を含めたピアノ9級グレードで出題される調は
ホ短調を除く♯・♭1つまでの長調と短調
となっているため、
ハ長調
イ短調
ト長調
ヘ長調
ニ短調
この5つの調のうちのどれかが出題されます。
そのため、この5つの調について日頃からスケール&カデンツ練習をしておけば、9級・初見演奏を楽に乗り切れるでしょう。
\詳しい内容はこちらで解説/


【ピアノ9級】初見演奏に必要なスケール練習


出題範囲がわかれば、あとは練習するのみ!
ピアノ9級・初見演奏の範囲では、とりあえず各調1オクターブのスケールが弾けていれば、問題に対応できます。
問題によってはオクターブ違いで出題されることもありますので、ご注意ください。
スケール&カデンツ楽譜のダウンロードはこちら!
ハ長調のスケール
カクリックで拡大


まずは基本的な指番号をマスターするために、ハ長調をしっかり練習しましょう。
指になじむまで、くりかえし練習することが大切です。
スケールの練習をするときも、今自分がどの音を鳴らしているのか、きちんと楽譜を見ながら練習すると初見演奏で苦労しません。
イ短調のスケール
カクリックで拡大


イ短調は調号はありませんが、臨時記号が付くので注意しましょう。
ト長調のスケール
カクリックで拡大


ト長調は調号でファ♯が付くため、白い鍵盤を弾かないように気を付けましょう。
ヘ長調のスケール
カクリックで拡大


ヘ長調は調号でシ♭が付くため、落とさないように気を付けましょう。
また、ほかの調と右手の指番号が違うところがあるので、ここも気を付けてくださいね。
二短調のスケール
カクリックで拡大


10級を受験した人にとって、9級から範囲に加わる二短調は新たな調となります。
ニ短調は、調号でシ♭が付くほか、臨時記号も出てきますので気を付けましょう。
【ピアノ9級】初見演奏に必要なカデンツ練習


9級の初見演奏の練習問題集を見てみると、
左手が単音だけで進行する
(バス進行・ベースライン)
が多い印象です。
Bコース用オレンジ色の問題集では、左手は単音のみの進行となっていました。
しかし、Aコース用オレンジ色の問題集には
カデンツ(三和音の基本形)
重音が登場しているパターン
も見られます。
ヤマハのグレード要項を確認すると、初見演奏の内容は次のようになっています。
10級 | 9級 |
---|---|
4小節程度の主として メロディーとバスに よるピアノ曲 | 8小節程度の ピアノ曲 |
10級ではしっかり「メロディーとバスによるピアノ曲」となっているのに対し、9級では「ピアノ曲」としか記載されていません。
ということは、左手に和音または重音がくることも考えられるということです。
そのため、しっかり対策したい方は出題される5つの調のカデンツ練習をしておいたほうが、試験当日慌てずに済みますよ。
スケール&カデンツ楽譜のダウンロードはこちら!
ハ長調のカデンツ
カデンツ表はクリックで拡大


イ短調のカデンツ
カデンツ表はクリックで拡大


ト長調のカデンツ
カデンツ表はクリックで拡大


ヘ長調のカデンツ
カデンツ表はクリックで拡大


二短調のカデンツ
カデンツ表はクリックで拡大


オリジナル問題で練習したい方はこちら!
\Aコースは初見のみ25題収録/
\Bコースは初見問題を16題収録/
苦手な調を無くし落ち着いて初見に臨もう


ヤマハ・ピアノグレード9級の初見演奏対策として、【これだけは練習しておいてほしい!】スケール&カデンツをご紹介しました。
毎日すべての調に取り組むのが大変であれば、
- 曜日ごとに一つずつ取り組む
- 苦手な調だけに絞って練習する
という方法もおすすめです。
9級受験が初めてのグレードになる生徒さんも多いと思いますので、試験当日落ち着いて楽譜を読めるようにしっかりと対策して臨みましょう!



慌てずに♪
\9級をまとめて攻略/


\ 9級Bコースは他の項目もチェック/






\ 9級だからといって油断できない/


この記事を書いた人


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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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