【ピアノ講師の本音】親は子どもにピアノを教えなくて大丈夫!リスクを紹介

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子どもをピアノに通わせていると「練習見てあげてくださいね」と先生から言われることはありませんか?

でも私はピアノ経験ないし教えられません!

というママも多いでしょう!

結論からいうと、親(ママ・パパ)は子どもにピアノを教えなくても大丈夫です。

この記事は

  • ピアノの先生に「練習を見てあげてください」と言われて困っている保護者の方
  • 親が子どもにピアノを教えるべきか悩んでいる人
  • 親が子どもにピアノを教えることが家庭内不和になってしまっている人

におすすめです!

ピアノ講師の立場から、親が子どもにピアノを教えることで生じるリスク教えないほうが子どものためになる理由について、実際に私の生徒で起った経験談をまじえながら紹介します。

ピアノ講師の本音♪

ピアノ教室によって指導方針が異なるため、もしかすると「保護者には子どもに対して積極的にピアノを教えてほしい」という教室があるかもしれません。

contents

親が子どもにピアノを教えることのリスク

ピアノ経験や音楽経験のある保護者の方は、子どものために「自分で教えたい!」と考えるかもしれません。

しかし、親が自分の子どもにピアノを教えることには、いくつかのリスクが伴います。

その結果、知らず知らずのうちに子どもに悪影響を与えることにつながっている可能性もあるのです。

ここから親がピアノを教えることで生じるリスク、教えない方が良い理由について、くわしく見ていきましょう!

感情的な衝突が起こりやすい

ピアノに限らず親が自分の子どもに何かを教える場合、親子間には遠慮がないため、感情的になりやすくなってしまいます。

ほかの子どもなら我慢できること、口出ししないようなことでも、我が子となれば話は別!・・・となってしまうのが、親というもの。

子どものためを思って一生懸命教えても、子どもが思うように弾けなかったり期待通りに上達しなかったりすると、無意識のうちに厳しく接してしまうことがよくあります。

一方、子どもは親に対しては甘えが生じてしまいがち。

親の指導に対して反発・反抗したり、逆に過度に緊張したりすることがあります。

このように、遠慮のない親子間での感情のぶつかり合いが繰り返されると、子どもがピアノを嫌いになる原因にもなりかねません。

「弾くこと」に萎縮してしまう子も

親子関係が悪化する

感情的な衝突が繰り返されると、親子関係が悪化し家庭内不和につながってしまうこともあります。

子どもにピアノを教えているときに、親の思うようにいかない場合、親子ともにストレスがたまりやすくなります。

子どもが練習を怠けたり、周囲の子とくらべて上達が遅かったりすると、イライラしてしまうかもしれませんね。

それが積み重なると、親子関係がギクシャクし、ピアノを弾くこと自体が家庭内での緊張の原因になることもあるのです。

ピアノが原因で家族の仲が悪くなった・・・なんて目で周りから見られるのは嫌ですよね?

音楽は本来「楽しむ」もの♪

\もっと早くこの本に出会いたかった/

親が教えられることには限界がある

たとえ保護者にピアノやほかの楽器など音楽に対する経験者であったとしても、音楽の指導においては専門的な知識や技術が必要です。

ピアノを「演奏すること」と「教えること」はまったく違うスキルであり、親が自分で練習していた内容をそのまま教えるだけでは、子どもの成長に合わせた適切な指導ができない可能性があります。

特に、

  • 運指・指の使い方
  • 姿勢・座り方・手や腕の置き方
  • ペダルの使い方
  • 表現方法
  • 楽譜の読み方
  • 曲の解釈

など、ピアノを学ぶうえでの基礎や音楽を学ぶうえで必要な部分を正しく教えることができなければ、子どもが間違った癖を身に付けしまうかもしれません。

あとから修正するのは難しいので、できるだけ早めにピアノ講師に任せることをおすすめします。

\その姿勢でOK?/

子どもの自主性を損ねることもある

子どもの感情に対するアンテナは敏感です!

親がピアノを教えると、子どもは親の期待やプレッシャーをヒシヒシと感じてしまい、なんのためにピアノを習っているのかわからなくなってしまいうこともあります。

親が「もっと練習しなさい!」と強く促すことで、子どもは親の顔色をうかがいながらビクビクと萎縮してピアノを弾くようになってしまい、本来の「楽しさ」や「興味」を見失ってしまうことにもつながりかねません。

子どもが自主的に音楽を楽しむ姿勢は、長いスパンでピアノを学習していくためのモチベーション維持にとても重要です!

親が子どもの音楽教育に過干渉になると、自主性を奪ってしまったり、最終的にピアノを続ける意欲をなくしてしまったりする可能性があることも覚えておきましょう。

楽しく続けられる配慮を♪

「練習を見てあげてください」解釈の誤解

レッスンで先生から「おうちでの練習を見てあげてくださいね」と言われたのに、親が教えてはいけないのですか?

このような疑問を抱く方もいるのではないでしょうか?

これにはちょっと誤解があります。

ピアノの先生が保護者の方にお願いしているのは、ピアノを教えることではなく、

  • 毎日練習しているか
  • 前回のレッスンで修正してほしいところがクリアできているか
  • 前回のレッスンでの宿題をできているか

などを見てほしいのだと思います。

決して保護者の方に先取りして教えてほしいわけではありません。

レッスンでやったことをクリアできているのか、復習できているのかをチェックしていただけると助かります。

子どもが自力で、レッスンで習った先の部分まで楽譜を読んで練習できるなら問題ありません。

しかし、そこに親の力が入ってしまうと話が変わってきます。

もし親の力を借りて先取り学習をしたことによって、習っているピアノの先生との間に

  • 教え方の違い
  • 解釈の違い
  • 表現方法の違い

などが生じてしまったらどうしますか?

おそらく子どもはその違いに混乱し、親と先生のどちらを信じたらいいのかわからなくなってしまうでしょう。

そのような混乱を防ぐためにも、信頼できるピアノの先生にすべてお任せし、練習を促していただくだけに留めておくことをおすすめします。

ママと先生の言ってることが全然ちがってワケわからない・・・

ピアノ講師にお任せください♪

【経験談】親にすべてを教え込まれてきた生徒

ここからは、親にすべて教え込まれてきた私の生徒の例をご紹介します。

ドレミも読めない子が翌週両手で弾いてきた!

小学一年生で、まだピアノを習い始めたばかりのOちゃん。

ちょっと知的理解に時間がかかる子で、音の高低の把握やドレミの順番もまだあやふやな状態でした。

ゆっくりでしたがト音記号のドレミファソを一緒にやれば読めるようになり、右手で簡単なメロディーが弾けるようになりました。

Oちゃんは定着に時間がかかるタイプだったので「スモールステップでの成功体験を根気強く積み重ねていこう!」と思い、Oちゃんのお母さんにその方針をお話ししました。

そして翌週・・・

楽譜を開いてみると、まだやっていないその先の両手の曲に私が書いた覚えのない書き込みがあったので、Oちゃんに聞いてみると

ママが書いたんだよ!もう両手で弾けるよ!

と言われて唖然・・・

「本当に弾けるのかな?」と思って半信半疑で弾いてもらうと、たどたどしいけれど両手で弾けていたのです。

ドレミもまだきちんと一人で読めないのに、ヘ音記号の左手の音もすべて覚えて弾いてしまっていました。

私はOちゃんのためを思って、根気強く積み重ねてきたのに、Oちゃんのママがすべてドレミを読んで歌って教えて両手で弾ける状況にしてしまったのです。

このときばかりは、私も

私の仕事をとらないで!それならレッスンに通わないで家でママに教えてもらえばいいのに・・・

とさえ思ってしまいました。

ドレミで歌って覚えさせることは簡単ですし、その方が早く進むでしょう。

でもOちゃんは小学生ですし、感覚だけでなく知的理解の面も伸ばしていかなければいけません。

「Oちゃん自身が一人でも音楽を楽しめるようになってほしい」という願いからスモールステップを積み重ねて、一つずつ定着させていたのですが、どうやらOちゃんのママはすぐに結果を出したかったようなのです。

でも、よく考えてみてください。

もしママが教えられなくなったら、Oちゃんはどうなるのでしょう?

すべてドレミを歌って覚えて弾いていたOちゃんは、きっと楽譜が読めず苦労するはずです。

自分が教えられないレベルになったらどうする?
そのとき子どもはどうなるの?

と先のことまで考えて、保護者の方には子どもと関わってほしいと思います。

この危険性についてもOちゃんママにお話ししたのですが、聞く耳持たず・・・

とても器用とは言えないOちゃんが、一週間で新曲を両手で弾いてくるには、どれだけ詰め込んで練習したのか・・・その練習量を考えると、「きっと辛かっただろうな」「泣きながら練習したんじゃないかな」とさえ思ってしまいました。

ちなみにOちゃんは、ママのスパルタ指導(?)が始まってから、ピアノを弾いているときに1、2小節ごとに必ず私の方をチラッと見ます。

大丈夫?これで合ってる?

きっとこんな不安な気持ちで、こちらを見ているのでしょう。

ビクビクと怯えた状態で演奏していて、「きちんと弾けているか」ばかりが気になって演奏に集中できていないのです。

普段、家でどのような状況なのかを想像してみると、決して楽しく練習できていない様子が容易に目に浮かびますよね。

もしかすると指導方針の相違を感じて、Oちゃんは別の教室に移ることがあるかもしれません。

しかし私のところに通ってくれているうちは、進みはゆっくりでもいいので、楽しみながら一つずつ確実に定着していけるように指導していきたいと思っています。

\耳の発達のグラフを見てみよう/

早めにプロのピアノ講師に任せよう!

長年ピアノを教えている先生は、その経験からさまざまな生徒に合わせた指導方法を知っています。

子どもの年齢や性格、スキルに合わせて適切なアプローチをしてくれるでしょう。

そのため子どもも無理なく、楽しく上達できる環境となっています。

親が子どもに教える場合、技術的な指導に偏ってしまいがちですが、指導経験が豊富なピアノ講師は技術面だけでなく表現力や理論など音楽全体の理解を深めていくことで、より豊かな学びを提供することができます。

自分の子どもにピアノを教えることでイライラしてしまう保護者の方は、安心してピアノの先生に任せてみませんか?

ピアノ講師にお任せあれ!

\ピアノ講師は自分の子どもに教えているの?/

この記事を書いた人

nabecco
nabecco
はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。

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