ピアノを教えるときに使う教本・テキストには、さまざまなものがありますよね。
それぞれアプローチの仕方が違っていたり、子どもが楽しいと思うような仕掛けがあったり…と、どのテキストも個性が感じられます。
幼児期は、音楽的感性や基本的なテクニックを育む大切な時期!
この時期に使用するピアノ教本は、子どもの興味を引き出しながら無理なく音楽の基礎を学べる内容であることが大切ですよ!
この記事は
- 幼児期(3~5歳くらい)の生徒にはどんなテキストがおすすめ?
- 幼児期のテキスト選びに悩んでいる
- いろいろなテキストの内容を知りたい
- 自分の子どもにピアノを弾かせたい
というピアノの先生や保護者の方におすすめです。
今回は、20年以上の指導経験をもとに、幼児期におすすめのピアノ教本をいくつかご紹介します。
それぞれの特徴や選び方のポイントについて詳しく解説していきますので、テキスト選びの参考にしてくださいね!

おすすめを集めたよ♪
\ 1~3歳はこちらがおすすめ /


幼児期のピアノ教本選びのポイント


はじめに、幼児期のピアノ教本を選ぶ際に大切なポイントをいくつかご紹介します。
カラフルで興味を引くイラスト


幼児期の子どもは視覚的な刺激を好みます。
白黒のただ楽譜だけのテキストは、中高生ならともかく、幼児期の子どもにとってはつまらないですよね。
カラフルなイラストや親しみやすいキャラクターが登場する教本は、子どもたちの興味を引き出すのに効果的ですよ!
シンプルで分かりやすい内容
幼児期の子どもたちにとって、むずかしい理論やテクニックはそれほど重要ではありません。
この時期の子どもたちは、まだ知的理解と指の運動発達が未熟なため、シンプルで感覚的なやり取りができる内容の方が効率的に学べるでしょう。
音符の読み方や鍵盤の使い方など、基本的な内容が楽しく学べるものがいいですね!
\ 幼児期に伸びる力とは? /


「できた!」を実感できる構成


初めてピアノに触れる子どもがスムーズに上達できるよう、スモールステップで「できた!」という達成感を実感できるような内容になっている教本がおすすめです。
一曲が長いものは集中力が続かないうえ、
という悪いイメージを持ち、ピアノを弾くことが嫌になる恐れも…。
着実に前に進んでいることが分かるような構成のものを選びましょう!
\ ピアノでも自己肯定感を育める /
親子で楽しめる内容
幼児期の子どもたちは、まだまだパパ・ママが安全基地になっている時期。
保護者にも参加してもらったり、見守ってもらったりしていただけるような工夫がされている内容のものがいいですね。
- 一緒に演奏できる
- 親子連弾できる
- 親子アンサンブルできる(打楽器・手拍子などでのリズム打ちや歌での参加)
- CDや動画などがある
保護者が一緒に取り組むことで、練習の時間がより楽しくなりますよ!
その際、親が子どもの指導をしないように気を付けましょう。
\ 大変なことになるかも… /


幼児期におすすめのピアノ教本


ここから、幼児期からピアノをはじめるときに使用する教本・テキストのおすすめをご紹介します。
教本の特徴も併せてご紹介しますので、テキスト選びの参考にしてくださいね。
みんなのオルガン・ピアノの本
「この表紙見たことある!」
「私も使ってた!」
という人も多いのではないでしょうか?
1957年に初版が発行されて以来ロングセラーで、今もレッスンでよく使われているのが、ヤマハミュージックメディアから出版されている「みんなのオルガン・ピアノの本」です。
長年、多くの指導者に愛されてきた定番の教本ですよね!
全4巻を通して次の段階の「ブルグミュラー25の練習曲」へ無理なく移っていけるようなカリキュラムになっています。
先生用の伴奏譜も載っているので、その場で適当な伴奏がつけられなくても大丈夫!
幼児にもわかりやすい楽譜と優しい曲調の練習曲が揃っており、基礎をしっかり学びたいときにおすすめです。
1巻の特徴
- 5指内で弾ける曲だけを収録
- 真ん中のドから上下1オクターブまで使った、左右交互のメロディー奏のあと両手へ
- 両手は左手が単音と2重音の伴奏まで
\ 長年愛されている定番/
NEW なかよしピアノ・レパートリー
全ページカラーで、曲のイメージが膨らみやすいかわいいイラストがいっぱいです。
「なかよしピアノ」は全2巻から構成されていて、その後「NEWピアノスタディ2」へとステップアップできるようになっています。
レパートリーブックに対応したCDやワークブックもあるので、レッスンで使用するだけでなく家での練習時にも役立つことでしょう。
1巻の特徴
- 右手の5指で弾ける曲のあと、左手の5指も経験
- 両手はユニゾン奏や、左手伴奏が単音のものまで
- 理解が早い子はどんどん進む一方、1巻後半でペースが落ちる子も
\ カラフルでかわいいデザイン /
ぴあのどりーむ
田丸信明さんといえば、音楽ドリルや「ぴあのどりーむ」以外の教本シリーズも多く手掛けているため、楽譜売り場にいくと必ず目に入るお名前ですよね。
また「ぴあのどりーむ」は、永田萌さんのふんわりやわらかなイラストがとてもすてきで、特に女の子に人気があります。
掲載されているほとんどの曲に歌詞が付いているので、想像性豊かな幼児期のテキストとしてぴったりですよ!
3巻までが幼児向けとなっていて、テキストが横長に作られています。
4巻以降は児童期バージョンになり、テキストも縦長になっているのも特徴。
1巻の特徴
- 大譜表で導入
- 真ん中のドから上下に音域を広げていく
- 指番号の導入からスタート
- 右手、左手、右手と左手を交代に使ってメロディーを弾くことを経験
\ 3巻までが幼児向け /
ピアノひけるよ!ジュニア
全3巻で構成されていて、やさしめの楽譜とシンプルなレッスン内容が特徴です。
「ジュニア」とついているので小学生向けなイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、幼児期からでも無理なく導入できる教本です。(もちろん小学生からでもOK!)
ピアノ教本というと、あまり知られていないような曲や指の運動のために作られた曲が多いのですが、そういう教材には生徒は全然興味を示してくれなかったり、早々に飽きられてしまったりすることも多いですよね。
「ピアノひけるよ!ジュニア」では
- げんこつやまのたぬきさん
- こぎつね
- とんぼのめがね
などの童謡を使ってレッスンしていくため、生徒のモチベーションも保ちながらレッスンできました。
1巻の特徴
- 黒鍵2つ・3つの理解から導入
- 真ん中のドから上下に音域を広げていく
- 初めての子どもでも理解しやすい大きな文字と鍵盤図
私は、ほかの教材を使っていて両手で弾くことが難しい生徒のモチベーションを保つために、少し脇道的な存在として使っています。
\ 鍵盤と音符の関係を視覚的に学べる /
うたとピアノの絵本
音楽之友社から出版されている呉暁さん編著の「うたとピアノの絵本」は、
- 1巻が右手
- 2巻が左手
- 3巻が両手
の3つのステップで構成されています。
「絵本」というだけあって、尾崎真吾さんのイラストがほんわかしていて癒されますよ。
歌詞がついている短いメロディーを歌い、弾くことで音楽力を身につけていくテキストです。
一曲が短いので集中力が長続きしない幼児期にぴったりですし、楽譜や文字も大きいため見やすさの点でも好評です。
弾くことはもちろんのこと、歌が大好きな子におすすめのテキストです!
1巻の特徴
- 1巻は右手のみ5指で弾けるもの
- 呉暁さん作曲の曲以外にわらべうたや外国曲なども収録
- 一曲が短くスモールステップの積み重ねに最適
\ 歌うことが大好きな生徒に /
生徒のレベルや興味を見極めて選ぼう!
ピアノ教本はたくさんありますが、生徒のレベルや興味に合わせて選ばないとレッスンが思うように進まなくなることもあります。
全員に同じテキストを使ったり、一人の生徒でも同じテキストを使い続けたりする方法もありますが、
- 生徒のモチベーションに合わせてテキストを変える
- 生徒の興味・関心にマッチする内容のテキストを使う
ということも時には必要ではないでしょうか?
幼児期のテクニック指導は、バーナムピアノテクニックがおすすめです。
今回ご紹介した教本と並行して、進めてみてはいかがでしょうか?





各教本の特徴は分かったかな?
\ 個々に合わせて選ぼう/


\ 両手になったらこちらもおすすめ/


\ 難しかったら1つ前のステップへ/


この記事を書いた人


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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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