「ピアノを習いたいんですけど」と初めての生徒さんがやってきたとき、どうやって教材を選びますか?もしかすると「私の生徒は絶対このテキスト!」と決めてレッスンを行っている先生もいらっしゃるかもしれませんね。
でも販売されているピアノの教材はたくさんあります。その中の1つだけしか経験しないのでは勿体ないです!
では、数あるピアノ教本のなかからどうやって生徒に合うものを見つければいいのでしょうか?その方法をいくつかご紹介します。
導入期のピアノ教本の選び方
初めてのピアノレッスン。きっと生徒は「どんな先生かな?」「何をするのかな?」とドキドキしているはず。先生も「どんな生徒かな?」「どのくらいできるかな?」と思ってますよね。
生徒が初めて手にするピアノ教本は、生徒の想像を引き出したり、やる気をおこさせたりするきっかけにもなりますし、「最初はあんなテキスト使ってレッスンしてたな~」と思い出に残るものです。
先生との出会いと同じくらい「導入期のピアノ教本との出会い」も大切なものになるはず。
生徒にとって「思い出の1冊」になるようなテキストを選んであげたいですね。
なにが好きかを見極める
最初のレッスンでは、生徒がなにをすることが好きなのかを見極めましょう。「歌うことが好き」「かわいい絵に反応する」「とにかく弾きたくて仕方がない」など、 短い時間のなかで、どんな反応をするか、興味を持つかを観察します。
歌が好きなら・・・
歌うことが好き、歌うのが上手な生徒には「うたとピアノの絵本」「オルガン・ピアノの本」などがおすすめです。
楽譜 うたとピアノの絵本 1/みぎて みんなでたのしくうたったりひいたり 価格:1,404円 |
価格:1,080円 |
歌詞つきの曲がたくさんあるので、歌詞で歌わせてイメージを膨らませてから階名で歌ったり弾いたりすることへつなげていきます。
絵からイメージを広げられるなら・・・
テキストの絵に反応する生徒も結構います。「この絵はイヤ!」とか「この絵はかわいいから好き♪」など。
「音楽を教えるのになんで絵で選ぶの?」という方もいるかもしれませんが、 生徒が気に入った絵のテキストを選ぶのも1つの方法なのかな?・・・と思います。
大きくなって「あの絵が嫌だったんだよね」とか「○○ちゃんが使ってたテキストかわいいから、ホントはそっちが良かったんだ」なんて打ち明けられると、ショックだったりします。
実際に楽譜と一緒に載っている絵(イラスト)は、生徒の創造力を引き出すのに役立ちます。 「この雲の絵のようにふんわりやさしく」「この男の人みたいに強そうに」など説明もしやすいですよね。
絵の豊富さで選ぶなら「なかよしピアノ」「ぴあのどりーむ」などがフルカラーで素敵なものがたくさんあります。
ヤマハ教材 NEW なかよしピアノ1 教材セット TYP01084839 価格:3,348円 |
[楽譜 スコア] ぴあのどりーむ テキスト 1 はじめてピアノをならうこのために【ポイント10倍】 価格:1,512円 |
知っている曲を弾きたいなら・・・
ピアノ教本の多くは、著者のオリジナル作品が多いものです。「えー、この曲知らない」「知ってる曲が弾きたいのに!」という生徒も中にはいます。
そんな生徒には「ピアノひけるよ!ジュニア」がおすすめです。 童謡やわらべ歌など、歌ったことがある曲や耳にしたことがある曲でレッスンを進めることができますよ。
しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア1【楽譜】 価格:1,080円 |
スタンダードにいくなら・・・
どんなことにも興味を示す、万遍なくこなすような生徒なら、スタンダードにいきましょう。このようなタイプの生徒には「オルガン・ピアノの本」「なかよしピアノ」「ピアノランド」などがおすすめです。
価格:1,404円 |
生徒に選ばせてみるという選択肢
テキストを生徒に選ばせてみるという方法もありますね。
先生があらかじめ何冊かのテキストを準備しておいて、何曲か紹介してから選ばせるという方法。または、楽譜売場に行ってお母さんと好きな楽譜を選んできてもらう方法。
後者はお母さんがピアノ経験者ならできそうですが、未経験者だと危険なので止めましょう。導入期では弾けそうにないテキストを買ってくると大変です!
生徒に選ばせることで自主性も芽生えますよ。
まとめ
いかがでしたか?生徒によってテキストを使い分けるということは大切なことだと思います。視野を広げて、さまざまなアプローチの仕方を試してみてください。
今回ご紹介したテキストについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
また、両手が弾けるようになったら弾かせてみたいピアノ曲集もこちらの記事でご紹介しています。
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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