ミュゼットといえば、どの作曲家のどんな作品をイメージしますか?
ミュゼットは フランスの田園地帯で発祥した牧歌的な曲 ですが、実際に聴いた方がすんなりと理解できるかもしれませんね。
いろいろな作曲家のミュゼットを聴き比べてみましょう!
いろいろなミュゼットを聞き比べてみよう
バロックの古典舞曲の1つとして組み込まれることもあるミュゼットですが、辞典には「3拍子で作曲されることが多い」と記載されています。
でも、1度は耳にしたことがある有名なミュゼットに限って3拍子で作曲されていないんですよね~。
ミュゼットはピアノ作品も多く作曲されていますが、アコーディオンを使って演奏されるスタイルが多いです。実際にフランスでは1800年代後半~1900年代前半にかけて、フランス・パリでポピュラー音楽の一つとして親しまれていました。
アコーディオンを伴っての演奏はクラシック音楽としてその昔作曲されたものとは全く曲想が異なります。
今回は有名なミュゼットのピアノ作品を集めてみました!
J.Sバッハの 二長調のミュゼット
有名なのがJ.S.バッハ作曲のこちらのミュゼット。
作品番号はBWV Anh.126です。一度は耳にしたことがあるはず!
この作品は4分の2拍子で作曲されています。
グルックのミュゼット
こちらもピアノ初級者の定番ともいえるC.W.グルック作曲のミュゼット。4分の4拍子、ヘ長調で作曲されています。
a-a’-b-a”の形式ですが、bの部分が収録されている楽譜によって左手が異なってます。
グルックはドイツ生まれの作曲家で、オーストリアやフランスで活躍。
実はこの曲、「ガボット」というタイトルで楽譜に掲載されていることもあります。
ガボットの場合、楽譜はハ長調になっているんです!不思議~!!
拍子や弱起から、ガボットのほうがしっくりくる感じもしますが・・・。
ガボットもミュゼットもフランス発祥ですし、どこか共通する部分があるのでしょうか?謎です。
ガボットについては、こちらの記事でご紹介しています↓
かわいいミュゼット(やさしいミュゼット)
有名な曲だけど、「外国曲」または「フランス民謡」としか記されていないことが多く詳細が不明のこの曲。
もともとは、フランスのオペラ作品のなかの1曲だったという説があるようです。
こちらは8分の6拍子、ニ短調で物憂げで切ない感じの作品です。ピアノ初級者向けの作品。
こちらも a-a-b-a の形式ですが、bの部分が収録されている楽譜によって左手が異なってます。
ポピュラースタイルのミュゼットも聴いてみよう
ここまでピアノ作品として演奏されるクラシックのミュゼットをご紹介しましたが、先ほどアコーディオンで演奏されるポピュラーなものもあるというお話をしましたね。こちらもちょっと聴いてみましょう。
パリのカフェで流れているようなかんじですね。おしゃれ~!!
ポピュラースタイルではきちんと3拍子で作曲されていますね。
まとめ
有名なミュゼットのピアノ作品を集めてみましたが、知っている曲はありましたか?
クラシックでいう「ミュゼット」と、ポピュラーでいう「ミュゼット」がまるっきり違う感じなのは驚きでしたね。
この他にもミュゼットはたくさんあるので、機会があればぜひ聴いてみてください。
ミュゼットの曲の定義・成り立ちなどはこちらで解説しています↓
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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