ピアノ曲にはさまざまな舞曲がありますね。
拍子やテンポの違い、発祥地、時代よって舞曲の名前も異なります。
今回は 「ガヴォット(ガボット)」 という舞曲について取り上げますよ。
ガヴォットがどんな踊りかを知ったうえで演奏すれば、曲への理解や表現がさらに高まるはず!
ガヴォットってどんな踊り?ガヴォットの定義とは
ガヴォットというと、どの作曲家のガヴォットをイメージしますか?
有名なところでいうとゴセックのガヴォットやグルリットのガヴォット(イ短調)などがありますね。
ガヴォットは舞曲の一つです。今回はガヴォットの意味、ガヴォットができるまでの流れをみていきましょう。
ガヴォットとは
ガヴォットは 4分の4拍子、または2分の2拍子の舞曲で、曲の始まりがアウフタクト(弱起)か小節の途中から始まっているもの をいいます。
ほとんどのガヴォットは4分音符2拍分を上拍として曲が始まっています。
早さは中庸で優雅な雰囲気の作品が多いです。
フランス語で「gavotte」と表記し、日本の楽譜では「ガヴォット」または「ガボット」と記されていますね。
ガヴォットができるまで
フランス語でつづられていることから、ガヴォットはフランスで発祥した舞曲であることが分かりますね。
具体的には14世紀フランスのプロヴァンス地方で農民が踊っていた音楽が元になっているようです。この農民は山岳民族のガボ族で、ガヴォットの名前の由来ともされています。
フランスではその後、16世紀末~18世紀に宮廷舞踏の一つとしてガヴォットが取り入れられるようになりました。
宮廷舞踏で人気になったガヴォットはオペラやバレエ音楽にも使われるようになり、特に鍵盤では組曲に必ずといっていいほど取り入れられる舞曲になっています。
フランス革命を境にガヴォットは流行らなくなってしまいました。
実際にどんな踊りか見てみよう
ガヴォットが宮廷舞曲として取り入れられていた時代、どんなふうに踊っていたか動画をみてみましょう。
動画をみて分かるように蹴り上げて跳ねるステップが特徴になってますね!
ずっと踊っていると息が上がりそうです(笑)
まとめ
ガヴォットの定義や歴史をご紹介しました。
ガヴォットは アウフタクトまた小節の途中から曲が始まる という大きな特徴がありましたね。
演奏する時になんとなくアウフタクトの頭を1拍目と感じて演奏してしまう人も多いのですが、 楽譜をきちんと見て、どこがアウフタクトで・どこが1拍目になるのかを意識してみると、よりガヴォットらしさが出る と思います。
「アマリリス」もガヴォットってしってましたか?