先日、中学生と話をしているときに、リコーダーの話題になりました。
なんと、その子が通う中学校ではアルトリコーダーをやっていない模様・・・。
どういうことなのか調べてみました。
【衝撃】アルトリコーダーは必修じゃなかった
「今、音楽の授業でアルトリコーダーやってるでしょ?」「え?やってないですよ?」「はっ!?なんで?」中学生とそんなやりとりをしました。
中学校の音楽の授業は、合唱コンクールとアルトリコーダーといっても過言ではないくらい、アルトリコーダーの思い出は私の中では大きな部分を占めています。
今回は、おそらく多くの人が中学校時代に経験したことであろうアルトリコーダーについてお話ししたいと思います。
小学校はソプラノリコーダー
誰でも経験するのが、小学校で習うソプラノリコーダー。 ソプラノという言葉から分かるように、高い音域を出せるリコーダーです。
小学生の手や指にぴったりサイズですが、大人になってから吹こうとすると結構窮屈だったりします。
中学校はアルトリコーダー?
アルトリコーダーはソプラノリコーダーよりも低い音域を出せるリコーダーです。
私は中学校時代にアルトリコーダーを音楽の授業で経験しました。
大学の友人もみんな自分のアルトリコーダーを持っていたので、 てっきり学習指導要領でアルトリコーダーは必修なのかと思っていました。
先日、中学生から「うちの学校ではアルトリコーダーはやっていないし、持ってないよ」という話を聞くまでは・・・。
アルトリコーダーは義務づけられていない
調べてみると、 どうやらアルトリコーダーは特に中学校の学習指導要領では指導を義務づけられていないようです。
中学校の学習指導要領(音楽)は次のようになっています。
器楽指導については,指導上の必要に応じて弦楽器,管楽器,打楽器,鍵盤楽器,電子楽器及び世界の諸民族の楽器を適宜用いること。
たしかに、「アルトリコーダーを使わないといけない」という文言はありませんね。この文章だけをみると、中学校ではどんな楽器を扱ってもいいことになります。
したがって、 アルトリコーダーを授業で扱わない中学校があってもおかしいことではないんですね。
ちなみに私が話を聞いた中学生は、小学校から使っているソプラノリコーダーをそのまま中学校の授業でも使っているとのこと。
でも高校に進学し、音楽の授業で必要になったときに少し困るかもしれませんね・・・。
なぜ中学校でアルトリコーダーを使う学校が多いの?
学習指導要領では特に楽器の指定がないにもかかわらず、なぜ中学校でアルトリコーダーを使う学校が多いのでしょう?
理由はいくつか考えられます。
- 小学校で経験したソプラノリコーダーの素地があるから
- リコーダーは比較的安価で購入できるから
- 中学生は体格がよくなりアルトリコーダーが扱いやすくなるから
やはりソプラノリコーダーで「どうやって音を出すか」ということが分かっているので、その延長で扱いやすい・・・というのが大きな理由ではないでしょうか。
しかしアルトリコーダーとソプラノリコーダーは運指が異なるので、アルトリコーダーになった途端に混乱して吹けなくなってしまう生徒もいるようです。
まとめ
中学校時代にアルトリコーダーを経験してきた人にとって、アルトリコーダーは必修ではないという事実は衝撃的だったかと思います。
アルトリコーダーを授業で扱わなくても、学習指導要領上ではまったく問題がないのです。
「どんな楽器でもいいから、その楽器をきちんと習得して、音楽を表現できればいい」という考えなんですね。私も勉強になりました!
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