【ノクターンの意味・定義】どんな曲?・演奏する上でのポイントも!

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ノクターンの定義・演奏のポイント
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「ノクターン」というと

ショパンの有名な曲でしょ?

と思う方も多いはず。

実はショパンだけでなく、フィールドをはじめとしたさまざまな作曲家が、ノクターンを作曲しているんですよ!

もしかすると

そもそもノクターンってなに?

と思う方もいるかもしれませんね。

この記事は、

  • ノクターンの意味を知りたい人
  • ノクターンをこれから練習する人今弾いている人
  • ノクターンの曲の特徴や演奏ポイントを知りたい人

におすすめです!

ノクターンの定義や背景を理解したうえで演奏することで、表現力や曲への理解がグッと深まりますよ!

演奏する際のポイント代表的な作品も紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

すてきな曲が多いよ♪

contents

ノクターンとは夜の情景を描いた叙情的な音楽

後ほど詳しくご紹介しますが、まずはノクターンの語源から。

ノクターン(Nocturne)は、ラテン語の「nocturnus(夜の)」が語源とされています。

直訳すると

「夜想曲(やそうきょく)」
「夜の曲」

という意味になります。

あなたは夜に一人でなにを想いますか?

ノクターンは、夜の静けさやロマンティックな空気感、時には孤独感など、夜という時間帯に感じるさまざまな感情を音楽で表現した作品といわれています。

クラシック音楽の中では、ピアノ独奏曲として作曲されることが多いですが、室内楽や管弦楽としてのノクターンも実は存在しているんですよ。

ノクターンは、性格的小品の一つとしても分類されます。

性格的小品=キャラクターピース

詳しくはこちらで

あなたは知ってる?有名なノクターン

ノクターンというと、どの作曲家の曲をイメージしますか?

真っ先に思い浮かぶのは、やはりショパンの作品ですよね!

ここでは、ぜひ知っておきたい有名なノクターンを3曲ご紹介しましょう。

どんな曲か聴いてみよう♪

ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2

ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)

知ってる曲はあった?

ノクターンの定義と音楽的特徴

クラシック音楽におけるノクターンの特徴をまとめてみましょう。

ノクターンの音楽的特徴

  • 夜の情景や雰囲気を描いた音楽
  • 叙情的でロマンティックな旋律で奏でられる
  • ゆったりとしたテンポで演奏されることが多い
  • 三部形式(A-B-A)が多く使われる
  • 右手で旋律、左手で伴奏というスタイルが典型的

    特にピアノ曲として書かれたノクターンでは、

    美しく歌うような右手の旋律
    波のようにゆらぐ左手の伴奏

    が特徴的ですよね!

    ゆったり&波のような動きが共通

    ゆったりした拍子感微妙なルバート(テンポの揺らし)を使うことで、夜の静けさや感情の動きを表現しているといわれています。

    うっとりしちゃう♪

    「ノクターン的」「ノクターン風」とは?

    「ノクターン的な雰囲気だね」
    「ノクターン風の旋律がすてきだね」

    という言い方で表現されることもありますね。

    「ノクターン的」「ノクターン風」とは、どういう意味なのでしょう?

    ノクターン的・風」とは

    • ロマンティックでしっとりとしたムードがある
    • 静かで夢見るような空気感がある
    • 自分の心と深く向きあうような感じがする
    • 感傷的な雰囲気がある

    このような要素を持っていると、いわゆる「ノクターン的」「ノクターン風」な曲になります。

    実は音楽に限らず、文学や映画、絵画の世界でも「ノクターン的」という表現が使われることもあるのだとか!

    ノクターンのテンポ・雰囲気・表現のポイント

    ノクターンの魅力は、なんといっても内面の感情や夜の静けさを繊細に表現するところにあるでしょう。

    ノクターンを演奏するときは、つぎのことを意識すると雰囲気を出せますよ!

    演奏するときのポイント

    • テンポは急がず、フレーズ感を大切に自然な流れで演奏する
    • ルバート(緩急)を取り入れて、感情のニュアンスを伝える
    • メロディーは歌うように、フレーズの終わりまで丁寧に表現する
    • 右手の旋律が聴こえるように左右のバランスに気をつける

    また、つぎのような情景をイメージしながら演奏することも大切です。

    • 夜の空気感
    • 月明かりの下
    • きらめく星の光
    • 深まる静けさ

    イメージしてみると、とてもロマンティックな感じですよね!

    演奏する前や演奏中に、ぜひ意識してみましょう。

    心の中で歌いながら演奏しよう♪

    ノクターンの由来・起源

    続いて、ノクターンの由来や起源についてみていきましょう!

    ラテン語の「nocturnus」が語源・起源とされる

    最初にも少し触れましたが、ノクターンという言葉はラテン語の「nocturnus(夜の)」に由来します。

    英語:「nocturne(ノクターン)」
    フランス語:「nocturne(ノクチュルヌ)」

    また語源としての「ノクターン」は、中世の修道院で行われていた「夜の祈り(ノクティウム)」に関連があるともいわれています。

    夜の時間帯に捧げる静かで神秘的な祈りだったんですね。

    フィールドがノクターンを確立させたことがはじまり

    ノクターンという形式をクラシック音楽で初めて確立したのは、アイルランドの作曲家ジョン・フィールド(1782–1837)といわれています。

    冒頭でも取り上げた「ノクターン第5番 変ロ長調」が有名です。

    フィールドはピアノの詩人とも呼ばれ、夜をテーマにした叙情的な小品を多く残したことで知られています。

    フィールドのノクターンは、ショパンにも大きな影響を与えたといわれているんですよ。

    ショパンによって一つの芸術作品へ

    こうしてフィールドの作品から影響を受けたショパンは、ノクターンにより磨きをかけ、一つの芸術作品としての存在感を強めていきました。

    ショパンが生涯で作曲したノクターンは21曲!

    まさにショパンは、ノクターンというジャンルを世界的に有名にした立役者ですね。

    ショパンのノクターンは、ただ夜の情景を描いただけでなく、祖国への想いや個人的な感情を感じられる深い芸術表現となっています。

    ショパンのノクターン弾いてみてね♪

    ノクターンの雰囲気をしっかり感じて演奏しよう!

    ノクターンの意味や定義、歴史、演奏のポイントなどをご紹介してきましたが、なんとなくイメージをつかめたでしょうか?

    最後にもう一度、ノクターンのポイントをおさらいしておきましょう!

    • ラテン語「nocturnus(夜の)」に由来し「夜想曲」とも訳される
    • 叙情的でロマンティック、夜の静けさや感情を表現するピアノ曲が多い
    • 三部形式(A-B-A)が多く、右手と左手の役割がはっきりしている
    • 旋律を歌うように演奏する
    • 緩急をつけながらの感情表現と夜の空気感を大切に演奏する

    このポイントを意識すると、ノクターンの演奏表現がもっと深いものになるはずです。

    ぜひ静かな夜にノクターンを聴いたり弾いたりして、曲にいろいろな想いをはせてみてくださいね!

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    演奏を深める!定義&ポイントシリーズ

    この記事を書いた人

    nabecco
    nabecco
    はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
    のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
    生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
    主婦目線での子育て情報も。
    ノクターンの定義・演奏のポイント

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