ピアノ発表会は、演奏する生徒や主催する先生にとって特別なステージ。
そんな大切な日の一般的な習慣として、保護者やお客様が先生や生徒へ花束を贈ることがあります。
でもいつ花束を渡せばいいのか、そのタイミングに迷うことはありませんか?
この記事は
- ピアノ発表会に招待された人・家族
- 先生や生徒に花束を渡そうと計画している人
- 花束を渡すタイミングに悩んでいる人
- どんな花束を選べばいいのか悩んでいる人
におすすめです!
花束を渡すタイミングはいつがベストなのかについて、贈る際のマナーとともに、現役ピアノ講師目線から詳しくご紹介します。
ピアノ発表会で花束を渡すタイミング

せっかくピアノの発表会に花束を準備していったにもかかわらず、いつ渡せばいいのかタイミングが分からず困ってしまった経験はありませんか?
まず覚えておきたいのは、花束を渡すタイミングは、主催者によってその判断が異なるということ。
具体的には、次のようなタイミングが考えられます。
- 開演前ロビー受付にて
- 発表会終了後
- 生徒の退場時
- 終演後、楽屋にて
一つずつ詳しく解説していきましょう。
開演前ロビー受付にて
発表会によっては、事前にロビー受付で花束やプレゼントなどを預かってくれることもあります。
事前に預かることで、受付スタッフが出演者ごとに分けて置いてくれるので、持ち帰る際に分かりやすいというメリットがあります。
一方で
- 直接渡せない
- もえらる人ともらえない人が一目瞭然になる
というデメリットも…。
出演者に直接花束を渡したい場合は、後述の方法を検討してみましょう!
演奏後の退場時・ステージを降りるとき
会場によっては、出演者がステージを降り客席へ退場する際に花束を受け取ることが許可されている場合もあります。
演奏直後の出演者に、直接花束を手渡しできる素敵な演出の一つですね。
周りの観客からも拍手が起き祝福されることもあり、受け取る側にとっては嬉しいサプライズになることも。
しかし、
- 人前で目立つのが苦手な生徒もいる
- もえらる人ともらえない人が一目瞭然になる
ということも考えなければいけません。
もし例年同じ発表会に参加しているのでしたらOKだと思いますが、初めて聴きに行く発表会だとしたら、事前確認が必要です。
発表会終了後
発表会が終わった直後は、最も一般的なタイミングです。
出演者も自分の演奏が終わり、ホッと一息ついた頃に渡せるので、落ち着いた気持ちで花束を受け取れます。
特に、先生に花束を贈る場合は、すべてのプログラムが終了し、集合写真を撮る前後に渡すのが自然な流れ。
先生も主催者として進行や出演者の対応で忙しくしていることが多いため、失礼の無いようタイミングを見計らいましょう。
生徒に渡す場合も、発表会終了後に保護者が直接手渡しすると、喜ばれますよ!
発表会の余韻に浸りながら、頑張った演奏への労いやご褒美として花束を渡せるので、渡す側にとっても思い出に残る瞬間になること間違いなしです。

「お疲れ様」の意味をこめて♪
終演後、楽屋にて
発表会の規模によっては、先生や生徒が楽屋を利用することもあります。
特に大きな発表会では、楽屋で落ち着いた状態で渡せるのが魅力です。
楽屋なら、慌ただしい会場の外とは異なり、ゆっくりとお礼を伝えながら渡せるメリットもありますよね。
ただし、楽屋はプライベートな空間でもあります。
関係者以外は立ち入りが制限されている場合もあるので、事前に確認しておきましょう!



着替えの途中だったら大変!
先生(講師)・主催者側で花束を遠慮する場合もある


どのような状況でも、先生や生徒に花束を渡していいのかというと、そうではないこともあります。
花束を渡してはいけないときとは、どのようなときなのでしょうか?
「あくまで生徒が主役」という意図
なかには事前の案内文に
先生(講師)への花束はご遠慮ください
と明記されていることもあります。
これは先生の発表会ではなく、あくまで「生徒の発表会である」という主催者側の意図があるためと考えられます。
事前の案内をよく確認し、先生や主催者に失礼のないようにしましょう。
生徒同士で格差を生まないため
過去に行なわれた発表会で、
- 花束をたくさんもらえた子
- 花束をまったくもらえなかった子
がいたとします。



なんであの子ばかりたくさんもらえるの?
もし生徒本人や保護者から、そのことについて指摘があったら、主催者側でそもそも発表会での花束を渡すことをNGにしてしまうこともあるのです。
花束をもらえることに喜びを感じる生徒もいますが、
みんな平等にステージで演奏してもらいたい
という先生の気持ちから、出演者すべてにおいて花束を渡すことをNGにすることもあるので、事前に確認しておきましょう。



迷ったら先生に確認♪
ピアノの発表会で花束を渡すときのポイント・マナー


ピアノの発表会で花束を渡す際には、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
配慮したいことをまとめます。
持ち運びしやすいサイズの花束にする
あまり大きすぎる花束ですと、持ち帰るのが大変です!
発表会後、帰宅する際は衣装・楽譜・場合によっては小道具や楽器などの荷物も増えるため、持ち運びしやすいサイズを選ぶのが無難でしょう。
また、小さな子どもに渡す場合は、手軽に持てるブーケサイズの花束や、花束ではありませんがバルーンブーケも近年人気となっています。
\そのまま飾れるタイプも人気/
ラッピングの配慮も忘れずに
花束のラッピングによっては、カスミソウがむき出しになっていてポロポロ落ちてしまったり、ゴージャスにラッピングされていて持ちにくかったりすることも。
会場に散らかってしまうと掃除の手間が増えることもあるため、できるだけシンプルでコンパクトなラッピングにしてもらいましょう。
また、持ち帰りやすいように取っ手付きの袋を用意しておくと、贈る相手の負担を減らせますよ!
渡すときは感謝やお祝いの言葉を添えて
もし花束を手渡しできるなら、ただ渡すだけでなく、
「素敵な演奏でした!」
「お疲れさまでした!」
「練習よくがんばったね」
などの一言を添えると、相手にも喜ばれますよ。
先生へ贈る場合は、「ご指導ありがとうございました」と一言添えると、感謝の気持ちがしっかり伝わるでしょう。
花束を相手に直接渡せず、受付などに預けることになる場合は、
- 贈る相手の名前
- メッセージ
- 自分の名前
をカードに書きましょう。
受付でカードを準備していることもありますが、不安な場合はメッセージカードを準備しておくと安心ですよ!
\ちょっとしたメッセージを添えて/
\花束を渡す際の言葉にも注意/


花の種類に注意する
子どもが受け取る場合は、元気で明るい色の花束が人気です。
特にピンクや黄色、オレンジなどは華やかで喜ばれますよ!
また、小さな子どもには生花ではなく、
- ぬいぐるみ付きのブーケ
- お菓子が入ったブーケ
- バルーンブーケ
なども喜ばれることがあります。
\人気キャラなら間違いない♪/
一方で気を付けたいこともあり、花を選ぶ際は強い香りがするものは避けるようにしましょう。
もし発表会後に渡す場合は、会場内に持ち込むことになりますよね?
その場合、会場内にアレルギーの方がいたら大変ですし、香害という言葉もあるように香りに敏感な人もいるのです。
またユリなど花粉が多いものも、渡したときに衣装に付いてクリーニング代がかさんでしまうので、控えたほうがよいでしょう。



花粉は落ちにくい…
ラッピングや袋のカサカサ音に注意する
終演後に花束を渡す場合、会場内で手元に花束を置いておくことになります。
その際に花束や花束が入った袋にぶつかると「カサカサ」という音が出てしまいますよね?
出演者は集中して演奏しています。
ちょっとの物音で
- 集中が途切れる
- 暗譜がとんで真っ白になる
- 撮影している家族の邪魔になる
なんてことになったら大変!
そうならないためにも、花束を手元に置いておく際は音がしないよう十分配慮してくださいね。



出演者に配慮しよう♪
\発表会鑑賞のマナーをおさらい♪/


不安な場合は主催者・先生に確認しよう


ピアノ発表会で花束を渡すタイミングにはいくつかのパターンがありますが、最も一般的なのは発表会終了後です。
しかし、主催者によってはそもそも花束をNGにしていることもあるので、花束を渡すタイミングを含め、過去の流れを知っている人に聞いてみたり、先生に事前に確認してみたりすることをおすすめします。
渡す際には、相手の負担にならないサイズの花束を選び、感謝の気持ちを添えると、より心に残る贈り物になりますよ!
発表会は、出演者や先生にとっても特別な時間。
マナーを守りながら、心に残る花束をプレゼントしてみませんか?



きっと喜ばれるはず♪
\花束を渡す際の言葉にも注意/


この記事を書いた人


-
はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
最新の投稿
発表会・コンクール2025-03-06【現役講師目線】ピアノ発表会・先生や生徒への花束はいつ渡す?贈る際のマナー 発表会・コンクール2025-02-20ピアノ発表会で渡すお花をステージに飾る方法と注意点 指導法2025-02-10どうして練習するの?ピアノでスケールを練習する意味とメリット 楽典・和声2025-02-06小学生や初心者でもわかる!Ⅰ・Ⅳ・Ⅴなどの和音記号を学ぼう