メヌエットがゆったりとした3拍子の舞曲であることは前回お話ししましたね。
メヌエットというタイトルがついた曲は、多くの作曲家によってたくさん残されています。
今回は有名なメヌエットをご紹介しましょう。
「この曲知ってる!」というものがたくさんあるはずですよ!
いろんな作曲家のメヌエットを聴き比べてみよう!
メヌエットは一つの曲として成り立つものもあれば、組曲やソナタなどに楽章の一部として存在するものもあります。
いろいろな作曲家が残したメヌエットを聴き比べてみましょう!
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メヌエットって?
メヌエットは3拍子の舞曲です。
曲調はゆったりとした感じで、2小節フレーズのメロディーが8小節あり、それを繰り返すという形式です。その後にさらに新しい楽節(8小節)が続いていき、これも繰り返されます。
近年ではリピートをせずに演奏することも多くなっていますね。
メヌエットがどんな踊りかはこちらの記事でご紹介しています。
まずは有名なペッツォールト(J.S.バッハ伝)から
「メヌエットといえばコレ!」というほど、日本での知名度はかなり高くなっています。
一昔前まではJ.S.バッハが作曲したとされていましたが、近年ではペッツォールト(ペッツォルト)が作曲したという説が濃厚になっています。
ボッケリーニのメヌエット
ボッケリーニは、古典派ハイドンやモーツァルトと同じ時代のイタリアの作曲家でチェロ奏者でもありました。自身が弦楽器を演奏するだけあって弦楽曲をたくさん残しています。
いわゆるボッケリーニのメヌエットと呼ばれているのは、弦楽五重奏曲ホ長調G275のなかの第3楽章です。バイオリンの旋律が甘く美しいですよね。
ベートーヴェンの6つのメヌエット
こちらも有名ですね。
その中でも第2番の「ト調のメヌエット」は、耳にしたことがある人も多いはず。ゆったりと優雅に踊る様子が目に浮かびます。
ビゼー「アルルの女」にも
19世紀フランスの作曲家ビゼーが作曲した組曲「アルルの女」にもメヌエットがあります。
「アルルの女」といえば、ファランドールやカリヨン(鐘)が有名ですが、メヌエットも美しい曲ですよ!
「アルルの女」は第1組曲と第2組曲がありますが、メヌエットはどちらにも存在します。
まずは第1組曲の第2曲「メヌエット」をお聴きください。
以前なにかのCMで使われていたと思うのですが、思い出せません!
「アルルの女」のメヌエットといえば、次にご紹介する第2組曲のほうが有名ですが、個人的に第1組曲のメヌエットのほうが好きです。
宮殿でキビキビと踊っている感じがしますね。
次は第2組曲の第3曲の「メヌエット」です。
こちらはフルートの旋律が牧歌的でとても美しい曲です。草原に寝転がって聴きたいです。
同じ作曲家が作るメヌエットでも、曲風がまったく違うのがおもしろいですね。
ドビュッシー「小組曲」のなかにも
フランスの近現代作曲家であるドビュッシー。ドビュッシーといえば「月の光」「アラベスク」などが有名ですが、「小組曲」の第3楽章にも「メヌエット」があります。
なんとなく哀愁感漂うメヌエットですね。こちらはピアノ連弾版でも出版されてます。
まとめ
メヌエットといえども、作曲家によってその表情が全然違うものになっていることが分かりましたね。
もともとはバロック舞踏として親しまれた舞曲ですが、時代の流れや作曲家の個性などで「ここまで変わるんだ」と私も今回改めて感じました。
このほかにも「メヌエット」はたくさんありますので、いろいろなメヌエットを聴いてみてくださいね!
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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