合唱コンクールは中学校生活の一大イベントの一つにも挙げられるのではないでしょうか?
合唱コンクールは、学年やクラスの団結力を高めるとともに、仲間と目標に向かって努力する貴重な機会。
なかでも「最優秀賞」や「優秀賞」を目指すためには、クラス全体が一体感を持ちながら細部にまで気を配ることも大切です。
この記事は
- 優秀賞を目指したいクラスの先生・指揮者・伴奏者
- 優秀賞を取るために必要な対策を知りたい人
- どんなことに注意すれば良い合唱が作れるのか知りたい人
などにおすすめです!
優秀賞をとるために必要なポイントやその具体的な対策について詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
みんなでより良い合唱を作っていこう♪
なによりも選曲が重要!
優秀賞を狙うためには、選曲がとても重要です!
どのような曲を選べばいいのかを説明します。
優秀賞を狙うための選曲基準
合唱コンクールでは、感情が伝わりやすく、クラス全員が歌いやすい曲を選ぶことが重要です。
例えば、
- 声域が広すぎる曲
- リズムが複雑な曲
- 複雑なハーモニーがある曲
- 難しいアカペラ部分がある曲
このような要素がある曲は全員で揃えることが難しい傾向にあります。
きちんと音程が取れるクラスなのか、ソプラノに高音域を出せる人がどのくらいいるか…などをよく検討し曲の難易度に配慮して選曲しましょう。
淡々とずっと同じことを繰りかえす曲よりも、
- テンポに緩急がある
- 強弱がはっきりしている
- 盛り上がりがある
- 最後に転調している
このような要素を含む曲の方が聴き映えします!
\ 選曲のポイントはこちらでも /
歌詞の意味を理解しよう
歌詞に込められた意味を理解することで、表現力が高まります。
楽譜の片隅に「曲に込められた想い」などが掲載されていることもありますが、歌詞の意味がわからない部分がある場合は、ぜひインターネットで検索して調べてみてください。
選曲後は、歌詞の背景や意味をクラス全員で共有し、感情を込めて歌えるように意識しましょう。
みんなが同じ気持ちになるように♫
リーダーを中心に練習計画を立てよう
クラス全体で合唱の技術を高めるためには、練習計画を立てることが必要です。
また、指揮者・伴奏者やパートリーダーを中心に、練習をスムーズに進行できるよう役割分担をはっきりさせることも大切になってきます。
目標を設定する
優秀賞を目指すには、定期的な練習と目標設定が大切です。
合唱コンクールを通してどのようなクラスにしたいのか
コンクール後にどのような姿になりたいのか
合唱コンクールに向けてのクラス目標やスローガンを掲げて、全員がその目標へ向かって取り組めるようにしましょう。
練習計画は本番から逆算して立てる
合唱の練習は基本的に次のような流れになります。
- パートごとでの譜読み・音取り
- パート練習
- 全体での合唱(アンサンブル)
まず各パートごとの練習から始めていきます。
場合によっては全体で合わせる前に、女声だけ(ソプラノとアルト)や男声(テノールとバス)だけで合わせる課程も必要になるかもしれません。
パートでしっかり歌えるようになったら、徐々に全体で合わせていき完成度を高めていきましょう。
このときに大切なのが、本番から逆算して余裕を持った練習計画を立てることです。
特に全体で合わせる課程に一番時間を使えるように、
- パートごとの音取りを早めに済ませる
- パートごとに音程(ピッチ)を安定させる
などを意識し、練習回数やスケジュールに余裕を持って組むと良いでしょう。
パートリーダーを中心に取り組む
各パートにリーダーを置くことで、指導や調整がスムーズになります。
パートリーダーは指導力があり、責任感のある生徒が適任でしょう。
リーダーが中心となり、各パートの調和を意識した練習を進めることで、全体のまとまりが増します。
各パートリーダーは指揮者・伴奏者と一緒にパートリーダー会議などを行って、練習計画や練習メニューの作成、曲作りの方向性などのすり合わせを定期的にしておきましょう。
発音と活舌をしっかり意識しよう
合唱ではハーモニーの調和はもちろんのこと、歌詞が聴き手にはっきりと伝わることも大切なポイントになります。
なにを歌っているのか、歌詞の内容が聴き手に伝わらないと、それはハミングでメロディーを歌うのと同じことになってしまいます。
発音と滑舌の良さは、歌詞の伝わりやすさや表現力を高めるために重要なので、この点を押さえた練習をしていきましょう。
発音の練習方法
口の開け方や母音・子音の発音に注意して、言葉が明確に聞こえるよう意識しましょう。
歌詞がクリアに聴こえるために、次のことに気を付けてみてください。
- 言葉の頭(単語のはじめの文字)を意識してはっきり歌う
- 子音を前に出す(nな~、mも~、sし~ など)
- 母音(あ、い、う、え、お)は顔の筋肉をしっかり動かして発音する
顔の筋肉をしっかり動かすことで、口の開け方も大きくなってきますよ!
活舌を良くする練習方法
歌詞で練習するときに、特に早口言葉のような部分や、音の切れ目がはっきりしない部分は活舌を意識して歌わないとはっきり言葉が聴こえてきません。
活舌を意識する練習方法として次のメニューを取り入れてみましょう。
- 音程を付けずに歌詞だけはっきりとリズム読みする練習
- 音節ごとに区切ってゆっくりと歌い徐々にスピードを上げていく練習
このほか、先にご紹介した言葉の頭を意識することも大切です。
口をタテヨコはっきり動かそう!
表現力を高めよう
合唱はただ正確に音程を合わせるだけではなく、感情を込めて歌うことが求められ、それを聴き手に伝えられるかがポイントとなります。
表現力を高めるための工夫として、次のようなポイントを意識しましょう。
歌詞を理解して感情を込める
歌詞の意味や解釈をクラス全員で理解・共有し、感情を込めることで、より深い表現へとつながります。
感情を込める部分は、身体も直立ではなく少し揺らすようにして歌うのも良いですね。
(やりすぎにはご注意を )
強調する言葉・フレーズなど全員でそろえたいことを、一人ひとりが楽譜記入していきましょう。
ダイナミクスの変化
曲のなかではしっかりと強弱をつけることで、場面の転換を印象付けたり表情豊かな表現ができたりするため、メリハリのある合唱になります。
特にサビ部分や感情が込められている箇所は強く、優しいメロディー・寂しさや悲しさを出したい部分は弱めにするなど、ダイナミクスを意識した練習を行いましょう。
音程や各パートのバランスをチェックしよう
音程と各パートのバランスは、合唱の基本でもあります。
各パートの音程がそろっていないと、きれいなハーモニーが作れませんし、各パートのバランスも一体感を出すために重要です。
動画やボイスメモでチェック
音程や各パートのバランスの確認は、客観的に聴いてみないと分かりません。
ですから定期的に動画やボイスメモに残し、指揮者・伴奏者・パートリーダーなどで確認してみましょう。
幸いICT教育で生徒個人も学校でタブレットを使用できるようになったので、録音・録画は容易にできますね!
ピアノで音程を確認する
もし音程がずれているところを発見したら、ピアノで音出しをして確認しましょう。
そのパートだけ歌ったときはできていても、全員で歌うとズレてしまうこともあります。
ピアノで音を確認するときは、そのときに歌っているパートの音を全部鳴らして、そこから自分のパートの音を探して出せるようにしましょう。
またピアノ伴奏に目印になる音があるかもしれません。
伴奏者にも協力してもらいながら、音程の修正をしていけると心強いでしょう。
CD録音やYouTubeに合わせて歌ってみる
人数の少ないクラスでは、このようなことも考えられます。
今はCDでパートごと確認できるようになっていたり、YouTubeでもパート練習動画が上がっていることもあります。
音程に自信がない人は、CDやYouTubeなども活用しながら練習してみましょう!
慣れてきたら全パート録音に合わせてみて♪
パートの人数調整が必要になることも
混声三部(ソプラノ・アルト・テノール)の中学校の合唱でありがちなのが、テノールばかりが目立ってしまう問題です。
これは女声をソプラノとアルトに半分ずつ、男声はすべてテノールに分けてしまうため、主旋律を歌うことが多いソプラノがテノールの威力に押されて聴こえなくなってしまうため起こります。
ソプラノに声量がある人が多いと問題ありませんが、もし声変わりしていない男子がいてソプラノの音域を歌えるのであれば、ソプラノに加勢してもらうという方法もあります。
必ず主旋律を歌うパートが一番聴こえてくるようなバランスとなるように、ほかのパートも声量をコントロールするなどして「聴きやすさ」を追及してみましょう。
録音してバランスもチェック!
努力の過程を楽しみながら優秀賞を目指そう!
優秀賞を狙うためにはクラス全員が「一つの目標に向かって努力する姿勢」がなによりも大切です。
一人ひとりが自分の役割を意識し、クラス全体の成功を目指す気持ちが団結力を生むことで、歌声にも気持ちが表れるはずです。
クラス全員が協力し、最後まで一丸となって取り組むことで、より良い結果を目指しましょう!
クラスで一致団結!!
\ 選曲の参考にどうぞ! /
\オーディションは公平に!/
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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