【マズルカの意味・定義】どんな曲?・演奏する上でのポイントも!

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マズルカの定義・演奏のポイント
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音楽を学んでいると、「なんで同じタイトルの曲がいろんな作曲家にあるの?」と不思議に思うことがありますよね。

「マズルカ」もその一つ。

たくさんの作曲家によって、数々の作品が書かれています。

では、マズルカとはいったいどんな曲なのでしょうか?

この記事は、

  • 「マズルカ」の意味や特徴を知りたい人
  • 今「マズルカ」を練習している人、これから練習する人
  • 「マズルカ」の作曲背景や表現のコツを知りたい人

におすすめです!

マズルカの歴史や雰囲気、テンポなどを理解したうえで演奏すると、深みのある表現ができるようになりますよ。

演奏するうえでのポイントもあわせて紹介していますので、ぜひ最後までご覧くださいね!

マズルカを弾いている人は必見!

contents

マズルカとはポーランドの民族舞曲がルーツの作品

ショパン像

マズルカとは、ポーランドの民族舞曲に由来する楽曲ジャンルのひとつです。

マズルカの特徴

  • 3拍子(3/4拍子)で書かれている
  • 舞踏的な性格を持つ

とくにショパンの作品で有名で、なかには

マズルカ=ショパンの曲

という印象を持っている人もいるのではないでしょうか?

実際、ショパンは50曲以上のマズルカを作曲しており、マズルカという形式を芸術的に高めた存在ともいわれています。

  • 生前出版されたマズルカ:43曲
  • 死後出版されたマズルカ:12曲(遺作)

ショパンのマズルカは、彼の故郷ポーランドへの愛情やノスタルジーな想いが強くこめられていて、単なる舞曲以上の意味を持っているといえるのではないでしょうか?

「民族舞曲」と聞くと、単なる踊りの音楽と思われがちですが、ショパン以降のマズルカは、その要素を残しながらもとてもメロディックで表情豊かな作品として発展していきます。

あなたは知ってる?有名なマズルカ

マズルカというと、どの作曲家の曲をイメージしますか?

先ほど挙げたショパンの作品をイメージする方が多いと思いますが、ショパン以外にもいろいろな作曲家がマズルカを書いているんですよ。

有名なところでは・・・

  • ショパン「マズルカ」作品6、7、17、24、33、50、56、59、63 など
  • チャイコフスキー「マズルカOp. 39 No. 10」
  • ドリーブ「マズルカ」(バレエ音楽『コッペリア』より)

などがありますね。

どんな曲かちょっと聴いてみよう♫

「マズルカ」というタイトルがついていなくても、マズルカ的なリズムや雰囲気をもった楽曲も存在します。

マズルカの定義と音楽的特徴

では、マズルカの音楽的特徴について考えてみましょう。

ポイントをまとめると、次のようになります。

マズルカの音楽的特徴

  • 基本は3拍子(3/4拍子)
  • 第2拍や第3拍にアクセントが置かれることが多い
  • テンポは中庸からやや速め(※曲によって異なる)
  • リズムの揺れ・装飾音・即興的な要素が含まれる
  • 農村や民族の情景を感じさせる旋律・和声が使われる

【中庸】は【中くらい】という意味♪

3拍子の代表格というとワルツですが、それとは違って、マズルカは1拍目に強拍がこないことも。

マズルカは、曲によって2拍目や3拍目にアクセントがつくものもあります。

そのため、演奏には独特のリズム感やアクセント、間の取り方が求められ、「マズルカらしい」表現力が求められるのです。

ちょっと難しそう

そもそも「マズルカ的」「マズルカらしさ」とは?

この曲、マズルカっぽいね

というふうに表現する人もいますよね。

「マズルカ的」「マズルカらしさ」「マズルカっぽい」とはそういうことを指すのでしょうか?

マズルカらしさ」とは

  • ポーランド的な民族性を感じる
  • 踊りのようなリズムだけど、詩情豊かで即興的な要素が含まれる
  • 2拍目や3拍目にアクセントがある独特の3拍子感

このような要素を持っていると、いわゆる「マズルカ的」な曲になります。

単なる舞曲とは違い、どこか郷愁や哀愁を感じさせる雰囲気が「マズルカ的」な魅力ではないでしょうか?

マズルカのテンポ・雰囲気・表現のポイント

ポーランドの夕暮れ

マズルカは、テンポの取り方拍子の感じ方がとても大切!

基本は3拍子ですが、ワルツのように「1・2・3」と流すのではなく、むしろ「2・3」に重心があるように演奏することで、マズルカらしい雰囲気が生まれます。

演奏するときのポイント

  • メロディラインの“歌ごころ”を大切にする
  • アゴーギクやルバートを取り入れ、リズムに揺れをもたせる
  • 民族舞踊的なエネルギーを保ちつつも、叙情的・哀愁的に表現する

実際にマズルカを演奏するときは、上記のことを大切にしましょう。

自分の生まれ故郷を懐かしむ気持ち

そんなイメージを持って演奏すると、自然と表現力がアップしますよ!

田舎の田園地帯の夕暮れなど♪

マズルカの由来・起源

続いて、マズルカの由来や起源についてみていきましょう!

ポーランド語のMazur(マズル)に由来

マズルカ(Mazurka)は、ポーランド語の「Mazur(マズール)」に由来する言葉です。

「マズール」は、ポーランド中部のマゾフシェ地方(Mazowsze)に住む人々のこと。

つまり、「マズルカ」は

  • マズールの踊り
  • マゾフシェ地方の踊り

を意味しているのです。

農民たちの間で生まれた 独特な3拍子の踊り

マゾフシェ地方では、16世紀ごろから農民たちの間で独特な3拍子の踊りが生まれ、やがてそれが「マズルカ」として発展していったといわれています。

マズルカはさらに細分される!

実は、マズルカにはさらに細かく分類される3つの主要な民俗舞曲のスタイルがあります。

  • マズル(Mazur):もっとも古いスタイル。速めのテンポで跳ねるような動きが特徴
  • オベレク(Oberek):マズルカの中で最も速く、回転の多いダイナミックな舞踏
  • クヤヴィアク(Kujawiak):テンポがゆっくりで、より叙情的・ロマンティックな性格

これらの民族舞曲が「マズルカ」という総称で呼ばれるようになり、17〜18世紀にはポーランド貴族の間でも人気の舞踊となったそうです。

あなたが知っていたり、練習したりしているマズルカも、このいずれかの特徴を持っているのではないでしょうか?

19世紀 ショパンによって芸術音楽として発展

ショパンの生家

19世紀には舞曲としてだけでなく、演奏用の芸術音楽としても定着していきます。

特にフレデリック・ショパンが「マズルカ」をピアノ作品として発表したことで、世界中にその名が知られるようになったといわれています。

マズルカは単なる独特なリズムパターンの舞曲ではなく、ポーランド人の生活、心情、そして民族的アイデンティティが反映された音楽です。

とくにショパンのマズルカには、政治的に揺れる時代に祖国ポーランドを思う心が込められているのは有名な話ですよね!

郷愁の音楽♪

ショパンのマズルカ弾いてみてね♪

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マズルカの魅力を深く理解して演奏しよう!

ポーランドの街並み

マズルカの意味・由来・音楽的特徴などをご紹介しましたが、イメージはつかめましたか?

  • マズルカ=ポーランド由来の舞曲
  • ショパンのマズルカは芸術的で詩情豊かな作品
  • 3拍子でも2拍目・3拍目にアクセントを置く独特のリズム
  • 民族的・感情的・即興的な要素が豊か

このようなポイントをおさえておくと、演奏の深みが変わってきますよ。

ぜひ、ポーランドの歴史や文化、舞踏の雰囲気をイメージしながら演奏してみてくださいね!

故郷の風景を思い出してみて♪

演奏を深める!定義&ポイントシリーズ

この記事を書いた人

nabecco
nabecco
はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
マズルカの定義・演奏のポイント

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