ピアノなど音楽の習い事に通わせていると、先生から「コンクールに出場してみませんか?」と相談される場合があります。

勧められたけど、どうしよう?
と悩んでしまう保護者の方もいるのではないでしょうか?
この記事は
- コンクール参加を迷っている
- コンクールに出場することで何が得られるの?
- 参加することは子どものメリットになる?
というピアノをはじめとした音楽関係の習い事にお子さんを通わせている保護者におすすめです!
ピアノの先生が生徒にコンクールを勧めるのはどうしてなのでしょうか?
指導歴20年以上の経験をもとに、コンクールに参加することで得られる経験やメリットについて詳しくご紹介します。



メリットたくさん♪
コンクールへの参加は無駄にならない


コンクール参加者のなかには



先生に勧められたから、なんとなく…
そんなアバウトな気持ちで参加する生徒がいる一方で…
- 「大きなトロフィーがほしい!」
- 「上の大会を目指したい!」
- 「絶対入賞したい!」
と意気込んで頑張っている生徒さんも多いのではないでしょうか?
もちろん、このように考えることが悪いことではありませんし、意欲のあらわれだと感じます。
しかし、コンクールというものは必ず「結果」が出ます。
それが良い結果だったら嬉しいことですが、もし悪い結果だったら悔しさを味わうこともあるということを、知っておかなければいけません。
でも、結果の善し悪しとは別に、コンクールに向けて頑張ったことで得られることも多くあります。
コンクールで何を目標にするかは個々で違ってくると思いますが、参加することは、決して無駄にはなりません!
ピアノコンクールへの参加で得られる力


コンクールに参加すると、どのような力が得られるのでしょうか?
目標に向かって頑張る力
「目標に向かって頑張ること」これは音楽だけでなく、普段の生活にも大事なことですね。
「コンクールに出る!」と決めたら、そこを目標に定めて生徒は頑張ります。
もちろん途中で練習が嫌になることもあるかもしれませんが、目標があると、そこへ向かってなんとか突き進もうとしますよね。
年に1回発表会があるとすると、その時期だけは気合が入りますが、それ以外は
- 練習する時間が減ってしまう
- ダラダラしてしまう
- 曲の仕上がるペースが遅くなる
という生徒さんも多いもの。
発表会以外にも、1年間に何回か「目標」を定めることで、ステップアップのチャンスが増えるのです。



コンクールを一つの目標に♪
計画性を持つ・見通しを持つ力


コンクールという「目標」ができると、
どういう練習していくと、そこに間に合うのか
ということを考えるようになります。
もちろん、幼少期などは自分で計画を立てることは無理ですから、先生や親がある程度の目安を定めてあげなくてはいけません。
- ○月△日までに 片手ずつ最後までできるようにする
- ○月△日までに 両手で弾けるようにする
- ○月△日までに 表現をつけて弾けるようにする
- ○月△日までに 暗譜で弾けるようにする
このように、コンクール本番から逆算して、
いつまでに何をどのくらいできていればよいのか
という見通しを持つことが大切です。
子どもは成長するにつれて、徐々に自分で計画を立てられるようになっていきます。
この力は将来、中学校や高校のテストに向けて計画を立てるときなどにも活かされるでしょう。



このままじゃ間に合わない!
諦めない精神力
コンクールでは、演奏をはじめたら途中でどんなことが起きても(たとえ真っ白になっても!)最後まで演奏しないといけません。
また、途中ミスタッチをしたから



もう入賞できない…
と諦めてそのあとの演奏をおろそかにしてしまったら、とても勿体ないですですよ。
こればかりは審査員にもよりますが、ミスタッチがあっても総合的に判断して、表現力やテクニックなど演奏が優れていれば、高く評価してくれることもあります。
このように、最後まで諦めずにやり遂げる精神力も鍛えることができるでしょう。
本番での集中力
たくさん練習をしても、本番は一度きり。
その数十秒・数分に、これまで頑張ってきたことのすべてを発揮しないといけません。
もちろん緊張してうまくいかないこともあるかもしれませんが、 そのわずかな時間に注ぎ込む集中力はすごいものです。
メンタルをコントロールする力


小さいうちは



かわいいドレスを着られるからコンクール楽しい!
と思っていても、成長とともに次第に「緊張」を感じるようになってきます。
でも、 その緊張も何度もコンクールに参加しているうちに、メンタルを自分でコントロールできるようになってくるのです。
この領域になるまでピアノを続けてられるといいですよね!
少し話が逸れますが、人生には「受験」や「就職試験」など大切なときがあります。
コンクールに参加することをとおして、緊張をうまくコントロールする力が身についていれば、人生の節目もきっと怖いものなしで挑めるのではないでしょうか?
\どうやってコントロールするの?/


人前で物怖じしない度胸
連弾の場合を除き、ピアノのコンクールは、ステージ上でたった一人で勝負することになります。
大きな会場、広いステージに一人きり。
このような経験は、なかなかできません。
この経験を積み上げていくと、人前で物怖じすることが無くなるでしょう。
ピアノだけでなく、学校や地域など大勢の人がいる前で発表するときも、堂々とできるという子が多い印象を受けます。
スランプを克服する力
コンクールに向けていい調子で練習していると、本番前のギリギリになってスランプに陥ってしまうこともあります。
そのまま本番を迎えてしまう子もいますが、多くの場合なんとか克服して間に合わせてきます。
人生でも、何をやってもうまくいかないときってありますよね?
そんなときに気分転換の方法や、自分なりのトラブル対処法を知っておくと便利ですよね。
コンクール前のスランプから立ち直った子は、その術もきっとわかっているはず。
\もしスランプに陥ったら!/


自己肯定する力
近年よく耳にするようになった「自己肯定感」という言葉。
子どもが成長するうえで、大切にしたい力ですよね。
コンクールに挑戦することは、自己肯定感を高めることにつながります。
自分の演奏を大勢の前で披露し、審査員から評価を受けることは子どもにとって大きな挑戦!
その挑戦をやり遂げた経験が、自己肯定感を高め、自信に繋がります。
たとえ賞を逃したとしても、努力した過程そのものが価値ある経験となるでしょう。
\親の言葉がけも大切/
コンクールに参加するメリット


ここまでご紹介したように、コンクールに参加することで身につく力はたくさんあります。
また、このほかにもいくつかメリットがありますよ!
演奏技術・表現力が向上する
コンクールは発表会とは違って、審査基準がありますよね。
そのため、普段のレッスンではあまり意識がいかないような細かい部分まで重点的に練習する必要があります。
その結果、演奏技術が飛躍的に向上するのです。
また、同時に表現についても深く考えていかなければいけません。
表現を考えるためには、楽曲の分析が必要不可欠です。
- 和声の進行
- メロディーの抑揚
- リズムの解釈
- 曲想の理解
など、楽譜の奥深さを先生と一緒に追及することで、音楽の感じ方・音楽の聴き方なども分かるようになるでしょう。



だから先生も熱が入る!
他者から学べる機会になる
コンクールでは、多くの参加者が同じステージで演奏します。
課題曲が決まっているコンクールなら、もしかすると自分と同じ曲を弾く人がたくさんいるかもしれませんね。
自分と同じ年齢やレベルの演奏を聴くことで、新たな発見や刺激を受けることができます。
- 「こんな表現もあるのか!」
- 「どうやったらあんなに指が動くんだろう?」
- 「あんな風に弾いてみたいな!」
といった疑問や興味が、自身の演奏をさらに高める原動力になるでしょう。
講評が次へのステップに!
多くのピアノのコンクールでは、審査員の講評用紙をいただくことができます。
プロの視点からの意見は、自分では気づけない弱点や改善点を示してくれる貴重なアドバイスです。



いいことが書いてなかった
とがっかりすることはありません。
それはなぜかというと、「もっとこうした方がいいよ」という部分が多いほど、この先ステップアップできるチャンスがあるから。
審査員の先生は、短時間の間に一生懸命書いてくださっています。
これを今後の練習に活かせば、より高いレベルを目指せるでしょう。



アドバイスを真摯に受け止めよう♪
先生や家族との絆が深まる


コンクールに参加するまでには、生徒の努力はもちろん、それをサポートする家族や先生の努力もありますよね。
コンクールという一つの目標に向かって、一緒に立ち向かっていく時間は、辛いこともあるかもしれませんが、よりお互いの絆を深めるでしょう。
練習の過程でのサポートや励ましが大きな支えとなり、結果を共有することで、新しい目標を定める良い機会になります。
コンクールに参加することには意義がある


ピアノのコンクールに参加することには意義があります。
それがうまくいったとしても、いかなかったとしても、そこに向けて頑張った努力とステージに立った経験は残るでしょう。
そしてピアノのコンクールに参加することで得られる力のなかには、ピアノだけでなく学校生活やその後の人生でも役に立つことがたくさんあります。
一度失敗したからといって、次に挑戦することを諦めてしまうのはもったいないですよ!
最初は不安や緊張もあるかもしれません。
でもコンクールを終えた後には、一回り成長した自分と出会えるはず。
親や先生は、その子にたくさん経験を積ませてあげられるような言葉がけをしていきたいものですね!



ぜひ参加してみて♪






この記事を書いた人


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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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