絶対音感を持っている人が飲んではいけない薬があるってご存知ですか?飲むと大変なことになりますよ。絶対音感を持つ私の経験談をお話しします。
絶対音感を持っていることを後悔した日
絶対音感を持っていることを後悔したことはあまりなかったのですが、ある一定の期間だけ後悔したことがあります。
すべてが半音低く聴こえる
ある朝、スマホのアラームで目が覚めました。
「ん?半音低い・・・?」
アラームが半音低く聴こえるんです。「スマホが壊れたのかな?」と思ってテレビをつけてみました。
すると、朝のニュース番組のテーマソングも半音低く聴こえるではありませんか。
あれ?おかしいぞ?
昨日の出来事を思い出してみる
疲れてるのかな?耳の病気かな?とも思いましたが、まずは昨日の出来事を振り返ってみました。
その当時私は風邪をこじらせてしまって咳がひどく、いつも受診している病院が休みだったので違う病院を受診しました。
そこで処方された薬を夜に飲んだわけです。
いつもと違う薬だったので 「もしかして副作用!?」 と思ってネットで検索してみることに。
原因が分かった!犯人は「フラベリック錠」
「半音下がる」「薬」などのキーワードで検索してみると「フラベリック錠」という薬で同じような症状が出たという人がいました。
フラベリック錠の主な副作用は次の通りです。
- 口内の乾燥
- 眠気
- 腹痛
このように一般的な風邪薬と同じような副作用があるとされています。そしてその他の副作用として次のように書かれてありました。
- ※1:自発報告のため頻度不明。
(引用元:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)
こ・・・これだ!犯人はこれに違いない!!
薬を変えてもらうためにもう一度病院を受診
犯人が特定されたので、薬を変えてもらおうともう一度病院を受診しました。
私「今朝起きたら音が半音下がって聴こえて。インターネットで調べたらフラベリック錠に聴覚異常っていう副作用が書いてあったんだす。」
先生「え~?これまで同じ薬をたくさん処方してきてるけど、そんなこと言ってきたのはあなたが初めてだよ~。どれどれ、医薬辞典で調べてみるかな・・・」
パラパラ・・・辞書を引く先生。
先生「フラベリック錠・・・本当だ!!頻度不明のところに聴覚異常って確かに書いてあるよ!すごい!」
私「やっぱりそうですよね。私絶対音感があるので、半音下がって聴こえるのが気持ち悪くて仕方がなくて・・・。これってどのくらい続くんですか?」
先生「服用をストップしても、体の中に成分はしばらく残るから、元に戻るまではしばらくかかるかもしれないよ?」
私「そんなぁ~!」
ということで、フラベリック錠の代わりに別の咳止めを処方してもらい帰りました。私のカルテには「禁忌薬:フラベリック錠」が付け加えられましとさ。
音感が戻ったのは2週間後
フラベリック錠の服用を辞めてから、音感がもとに戻るまでは約2週間かかったと思います。この期間は本当に気持ちが悪くて仕方がなかった・・・。
半音下がって聴こえることがこんなに辛いことだとは。「下がる」という言葉のイメージもあるかもしれませんが、普段聴こえているものがすべて半音下がるとテンションも下がるんです。なんとなく少し世界が暗くなる感じ。
その後音感がまるっきり戻った後も、この半音下がった2週間の記憶が残っていて、たまに絶対音感が狂ってしまう感覚があります。
フラベリック錠、おそるべしです。
まとめ
絶対音感を持っている人は、咳止め薬「フラベリック錠」には注意が必要です。これを飲むと、私のようにしばらく気持ち悪い日々を送ることになるでしょう。
音感のない人に話してもまったく理解されませんが、世の中の絶対音感を持っている人にとっては一大事です。フラベリック錠、覚えておいてくださいね。
※絶対音感のない普通の人にとっては、きちんと咳止め効果のある薬なので服用しても問題ありませんよ。