ピアノ曲にはさまざまな舞曲がありますね。
拍子やテンポの違い、発祥地、時代よって舞曲の名前も異なります。
今回は ピアノを習っている人なら1度は弾いたことがあるはずの「ミュゼット」 という舞曲について取り上げたいと思います。
ミュゼットがどんな踊りかを知ったうえで演奏すれば、曲への理解や表現がさらに深まるはず!
ミュゼットってどんな踊り?ミュゼットの定義とは
ピアノを習っているといろいろな舞曲を弾く機会がありますね。
バロックの作品を練習していると「ミュゼット」というタイトルの曲を目にすることはありませんか?
でも実際にミュゼットの意味を理解して練習している人は少ないと思います。実際に私も生徒時代「そういうタイトルなんだ」くらいにしか思っていませんでした。
今回はミュゼットの意味や、ミュゼット誕生までの流れをみていきましょう。
ミュゼットとは
ミュゼットはフランス語のつづりで「musette」と記します。
曲の雰囲気は田園地帯で栄えたことから牧歌的な感じ。
主に3拍子で作曲されます。
…と定義上なっていますが、有名なJ.S.バッハの「ミュゼット」やグルックの「ミュゼット」は3拍子ではないですよね。「牧歌的でのどかなイメージ」で作られた、ということなのでしょうか?
この点が謎ですね。
ミュゼットの由来
ミュゼットは本来フランスの民族楽器のことを意味します。
ミュゼットという楽器はバグパイプの一種に分類されて、17~18世紀フランスにおいて農民(田園)の楽器として用いられたと言われています。農民のみならず宮廷や上流社会でも使用されるようになりました。
音はオーボエのような感じです。
そこから、 ミュゼットという楽器を用いて演奏するために作曲された曲のことを「ミュゼット」と呼ぶようになっていきました。
そこからミュゼットという楽器の音をイメージさせるような牧歌的な3拍子の曲を舞曲の一つとしてミュゼットと呼び、クラヴィア作品(ピアノ作品)の組曲の中に使われていったんですね。
「ミュゼット=古典舞曲」というイメージでしたので、楽器の名前がもとになっているとは驚きです!
まとめ
今回はミュゼットの定義や由来をご紹介しました。
てっきりミュゼットという古典舞踏があるのかと思っていましたが、楽器の名前が元になっていたんですね。
由来を知って演奏すると、曲の解釈や演奏の仕方も変わりますよ!
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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