あなたは、ピアノのペダルの数は何本か分かりますか?
ぼくの学校の体育館にあるグランドピアノは、ペダルが2本だったよ!
私が習っているピアノ教室のグランドピアノは、ペダルが3本あるよ!
ピアノのペダルの数を聞かれると、このように「3本」と答える人と「2本」と答える人が出てくるのです。
実はこれ、どっちも正解♪
今回は、ピアノのペダルが2本と3本の2種類あるのはなぜかについて解説します。
ピアノのペダルの数が異なる理由は「製造年の違い」にある
ピアノについているペダルは、 2本あるものと3本あるものが存在します。
「3本ペダルのものしか見たことがないよ」
という人もいれば、
「学校にあったピアノのペダルは2本だったような・・・?」
という人もいるでしょう。
なぜピアノのペダルの本数が違うのでしょうか?
それには製造された年が大きく関係しているようですよ・・・
2本ペダルのものは比較的古いピアノ
グランドピアノもアップライトピアノも、 2本ペダルのものは比較的古いピアノです。
昔は2本ペダルが主流でした。
中古ピアノを探してみると、2本のものを見かけることもありますよね。
また、昔から学校にあるピアノのペダルは2本ということもあるでしょう。
↓こちらのピアノは2本ペダルですね!
ヤマハとスタインウェイ、メーカーでもペダルの数が異なる
ヤマハで製造しているグランドピアノやアップライトピアノは、現在は3本ペダルとなっています。
しかし、スタインウェイのアップライトピアノは、現在でも2本ペダルのようです。
このようにスタインウェイのアップライトピアノに関しては、製造年が古いから2本ペダルというわけではありません。
3つめのペダルはなぜついたのか
ここからは3つめのペダルが、どのような経緯で付けられたのかについて解説します。
既にあった2つのペダルの名前と役割
昔は2本ペダルが主流だった・・・ということは先ほどご説明しましたね。
この2本のペダルは、
右側・・・ダンパーペダル
左側・・・ソフトペダル or シフトペダル
と呼ばれています。
それぞれのペダルの役割については、ちょっと長くなってしまうので、こちらの記事を参考にしてください。
後付けされたのは真ん中のペダル
左右の2つのペダル・・・そこに後から付けられたのが真ん中のペダルです。
真ん中のペダルが3つめになるんだね!
真ん中のペダルは、アップライトピアノとグランドピアノでは名前も役割も異なるので注意が必要だよ!
アップライトピアノ:真ん中のペダルの名前と役割
アップライトピアノでは、真ん中のペダルをマフラーペダル(消音ペダル)と呼んでいます。
その名の通り、音を小さくして演奏することができます。
私の家のアップライトピアノも、真ん中のペダルをガッコンって溝にはめると音が小さくなるよ!
なぜこのペダルがついたのか・・・。
そこには住宅事情が絡んできます。
時代の流れとともに、日本ではマンションや密集住宅などが増えてきました。
住宅の距離が近くなったことで、ピアノを生音でおもいっきり練習することが難しくなってきたのです。
なかには、ピアノの音を騒音と感じる人もいるでしょう。
ぼくも窓を開けてピアノの練習をしていたら、近所のおばさんからクレームがきたってママに注意されちゃった・・・
そのため、 日本では音を小さくできる第3のペダルが開発されたのです。
この3つめのペダルはヨーロッパでも普及され、ヨーロッパでも3本ペダルが多くなっています。
グランドピアノ:真ん中のペダルの名前と役割
グランドピアノになると、真ん中のペダルが付いた理由は少し違ってきます。
グランドピアノもペダルは2本が主流でしたが、 1990年代あたりから3本ペダルが増えてきました。
グランドピアノの真ん中のペダルはソステヌートペダルといって、アップライトピアノとは役割も使用方法も異なります。
この辺りもこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
グランドピアノの真ん中のペダルって、どんなときに使うのか謎だったんだよね~!
ソステヌートペダルは使える曲が限られていますし、上級者でも使ったことがない方も多いでしょう。
しかし、ソステヌートペダルを使うことで、ダンパーペダルだけでは濁ってしまうような場面も対応できるので、あれば役に立つペダルです。
将来的なことを考えるなら3本ペダルがおすすめ
・ピアノを長く続けたい
・表現力をもっと磨きたい
と思うなら、3本ペダルのグランドピアノをおすすめします。
ソステヌートペダルは、「ない」よりは「ある」ほうが表現の幅が広がりますよ。
アップライトピアノを検討している方は、住宅事情も考慮して2本ペダルか3本ペダルを選ぶと良いでしょう。
ただ、現在2本ペダルのアップライトピアノは中古でしか手に入れることができないと思います。
将来的に「ピアノを売りたい」と考えているのでしたら、3本ペダルのピアノを購入した方が価値が付くでしょう。
ピアノの中古買取業者に電話を掛けると「ペダルが何本あるか」を聞いて見積もりを出すこともあるそうです。
ペダルの数で査定も変わってくるんだね!
\ペダル奏法を学ぶ一冊にぜひ/
ペダルそれぞれの役割を理解して演奏しよう
ピアノのペダルの数が異なる理由は、製造年によるものということが分かりましたね!
まとめると・・・
- 新しいピアノは3本ペダルが主流
- 製造年が古いピアノは2本ペダル
- スタインウェイのアップライトピアノは現在も2本ペダル
- グランドとアップライトでは真ん中のペダルの役割が異なる
真ん中のペダルが付けられるようになった背景も、アップライトとグランドで異なっていましたね。
現代の日本では3本ペダルが主流となっています。
その3つの役割をきちんと理解して使いましょう!
機会があったら、グランドピアノとアップライトピアノの真ん中のペダルの違いを踏んで確かめてみてね♪
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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