ピアノを楽しむ人は多いですが、それが連弾となると「やったことないよ!」という人が多いと思います。
なんとなくピアノというと「ソロ」というイメージになってしまうのか(フィギュアスケートやテニスなどのスポーツもシングルの人口が多いですよね)、なかなか連弾が表に出てきませんね。
でも、ピアノで連弾するのってすごく楽しいんですよ!
ピアノ連弾ってなに?どんなことをするの?
ピアノで連弾をしたことがある人もない人も、今回は「連弾とはなにか?」ということを一緒にみていきましょう。座り方やペダルを担当するのは誰か・・・などについてもご紹介していきますよ。
連弾とは?
連弾とは日本語では「連なって弾く」と書きますね。
1台のピアノを2人で弾くイメージを持つ方が多いと思いますが、2人以上(例えば3人とか5人とか)でも一緒に同じピアノを演奏すれば、それは連弾ということになります。
ちなみに、 ピアノ2台で合奏することは「ピアノ二重奏」と呼びますのでお間違いなく!
パートは?
連弾を2人で行う場合、高音部を弾く人(ピアノに向かって右側に座る人)と高音部を弾く人(左側に座る人)の2パートに分かれます。
これらのパートは、それぞれ次のように呼ばれています。
【4手(2人)での連弾の場合】
- 高音部を弾く人・・・プリモ primo (1パート)
- 低音部を弾く人・・・セコンド secondo (2パート)
さらに3人での演奏になると、右からプリモ、セコンド、そして一番左の低音部にもう一人座ることになります。
【6手(3人)での連弾の場合】
- 高音部を弾く人・・・プリモ primo (1パート)
- 中音部を弾く人・・・セコンド secondo (2パート)
- 低音部を弾く人・・・テルツォ Terzo (3パート)
ペダルは誰が踏むの?
連弾をするとき、ペダルは誰が担当するのでしょう?
この場合のペダルとは主に右のペダル(ダンパーペダル)を指しますが、 基本的に低音部を弾く人(セコンド)が担当することになっています。
なぜかというと、 低音部を担当する人が音楽をリードする役割を持っているからです。 連弾はほとんどの作品がプリモがメロディー部分、セコンドがハーモニーやベース部分というように作られています。
ダンパーペダルはハーモニーが変わるところで踏みかえるので、ハーモニーを担当する低音部の人がダンパーペダルを踏むことになっているのです。
左側に座って、右足をスッと斜めにのばしてペダルを踏むのは結構大変なんですよ・・・。
これが6手(3人)になったら、低音部のテルツォの人が思いっきり足をのばして・・・ということになりますよね。こうなると姿勢も崩れますし、かなり大変です!
連弾曲ができた背景
連弾曲ができた過程は大きく分けて2つあります。
1つは生徒と先生のために書かれた作品です。ピアノを教える過程で、生徒だけでは音楽として成り立たないような場面でも、先生と一緒に弾くことで生徒も満足感や達成感を得られるようになります。
もう1つはオーケストラをピアノで楽しむために連弾用に編曲された作品です。オーケストラの曲は高音域から低音域まで実に様々な楽器を用いて作られてあります。
それをピアノソロで弾くことはとても大変ですね。しかし、連弾ならある程度の音をカバーできるのです。
オペラやバレエの稽古時にオーケストラを常に準備するわけにはいかないので、ピアノ連弾でその代わりを務めることが多くあります。
まとめ
今回は「ピアノ連弾とはなにか」ということで、連弾について基本的なところをお話ししました。
「今まで連弾したことがなかったな」と思っていた人も、もしかしたら小さい頃にピアノの先生と連弾してたかもしれませんよ?
連弾の魅力について触れています↓
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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