ハノン(Hanon)の練習曲集は、ピアノを学ぶ人にとって基本的なテクニックを養うための重要な教材ですよね。

今レッスンで使ってるよ!
という生徒さんも多いのではないでしょうか?
しかし、単に繰り返し弾くだけでは、十分な効果が得られないことも…
この記事は
- 現在ピアノレッスンでハノンを弾いている
- 独学でハノンを練習している
- どうしてハノンを練習するのか、その効果を知りたい
- ハノンの練習に行き詰まりを感じている
- ハノンを生徒に教える際のポイントを知りたい
という生徒やピアノの先生におすすめです!
今回は、ハノンをより効果的に練習するための方法をご紹介します。



「なんとなく」弾いてない?
正しい姿勢とフォームを意識する


ハノンを練習する際、まずは正しい姿勢を確認しましょう。
背筋を伸ばし、肩の力を抜いた状態で座ることが大切です。
- 手首は鍵盤と平行にする
- 指の形に注意する(パーにならないように)
- 無駄な力が入らないようにする
- 手首を適度に柔らかくする
- 腕の重さを利用する
このようなことを常に意識して練習してくださいね!
\姿勢を一からチェックしてみて/


ゆっくりのテンポから着実に進める
最初から速いテンポで弾くのではなく、ゆっくりとしたテンポで正確に弾くことを心がけましょう。
メトロノームを使って、等速感のなかで練習すると効果的です。
ゆっくりのテンポで
- 正しい音で弾く
- 正しい指番号で弾く
- 左右の手をそろえて弾く
を意識して弾けていれば、その後徐々にテンポアップしていきましょう!
速いテンポで雑に弾くより、ゆっくりのテンポから丁寧に確認していく方が大切ですよ。
均等な音の粒を意識する


ハノンの目的の一つは、指の独立性を高めることです。
そのためには、全ての音を均等な強さと長さで弾くことが重要です。
特に弱い指とされる
- 4の指(薬指)
- 5の指(小指)
を弾く際は特に注意して、ほかの指と同じような音が出ているかを意識して練習してみましょう。
様々なリズムで練習(リズム変奏)する


リズム変奏はよく使われる練習方法の一つです。
ハノン自身も、
いくつかのリズムパターンで練習するとよい
として、1番の変奏例を22パターン記しています。
リズム練習をするメリット
では、なぜリズム変奏することが推奨されているのでしょう?
リズム練習をするメリットは次のとおりです。
- 指や手首を柔軟に使えるようになる
- 脱力を意識でできるようになる
- 左右の動きがそろっているか意識できる
- 単調な練習に対する「飽き」を減らせる
おすすめのリズム練習
特におすすめなのは、
- 変奏例13の付点のリズム
- 変奏例14の逆付点のリズム
です。


長い音と短い音が交互に出てくることで、脱力の練習にもなりますし、短い音から次の音へ移るすばやい動きのときに指が揃っているかを確認できます。
また、4指5指を鍛えて粒を揃えたいのであれば
- 変奏例7番・8番
- 変奏例9番・10番
なども効果的です。
16分音符や三連符などの 細かい音型を弾くときは、特に左右揃っているかを意識しながら練習しましょう。




効果的なリズム変奏が載っているテキスト
課題一つ一つに対して、効果的だと思われる変奏が一緒に載っているテキストもあります。
おすすめは学研の「新編こどものハノン」です。
1つの課題につき、変奏4パターン(うち1つは全部16分音符の速弾きですが)を掲載。
「どんな変奏がいいのかな?」と悩んでいる方におすすめですよ!
この他にも、変奏例とセットになっているテキストはいくつか出版されていますが、なかには
このリズム練習は必要あるのかな?
と感じるものもありました。



教材選びにはご注意を♪
片手ずつの練習も取り入れる
ハノンは同じ音型の繰り返しなので、1小節目のパターンを覚えたり、初見で弾けたりする場合は、すぐに両手で弾くこともできます。
この場合は、片手の練習をすることなく両手での練習に偏ってしまうことも…。
両手での練習ももちろん大切なのですが、片手ずつの練習を行うことで、左右それぞれの指の動きに集中できますよ。
特に自分の利き手ではない方の練習を重点的に行ない、左右の手指を鍛え均等な音を出せるようにしましょう。
短時間でも毎日継続する


ハノンの練習は、毎日少しずつでも続けることが大切!
1日10分程度でも、継続することで確実に指それぞれが独立し、動きが良くなるのを実感できるでしょう。
楽曲を練習する前の準備運動として、日頃の練習メニューに組み込むことをおすすめします。



継続することで指が強くなる♪
調を変えてみる
第一部をハ長調で全部弾き終えたら、別の調で弾く練習をしてみましょう。
- 半音上げて弾く
- 同主短調で弾く
ハ長調だけで練習していると、白鍵しか使わないため
無意識のうちに指を置く場所が手前にきて、手首が下がってしまう
という悪い手の形になる場合もあります。
黒鍵を弾くには、指が鍵盤の真ん中~少し奥に準備しないとスムーズに弾けません。
日ごろから黒鍵をたくさん使っていると、自然と手の形も改善されてきますよ。
\スケール練習にも同じことが言える/


\正しい手首の高さで練習しよう/


練習する意味を知ることが継続につながる


ハノン第一部の効果的な練習の仕方をご紹介しました。
ハノンは、ピアノ演奏に必要な基礎力を養うための強力なツール。
しかし、効果的な練習方法を意識しなければ、「ただ弾いているだけ…」となり、その効果は半減してしまいます。
音型の反復練習は飽きてしまいがちですが、 リズムを少し変えてみたり、調を変えてみたりすることでマンネリも解消できるのではないしょうか?
生徒にハノンを渡すときは、ただ弾かせるだけではなく、
「こういう練習をするとこんないいことがあるよ」
と練習するメリットを説明してあげましょう。
練習する根拠がわかると、継続することの大切さをきっと理解してもらえるはずですよ!



長年愛されるのには意味がある♪
\バーナムのメリットも知っておこう/


この記事を書いた人


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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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