絵本作家の五味太郎さんをご存知ですか?「きんぎょがにげた」や「まどからのおくりもの」など、子どもたちに大人気の絵本をたくさん書いている作家さんです。
ある日ふと本屋さんで目に入ったのが、今回ご紹介する「どどどどど」という本。ちょうど子どもが1歳くらいのときに購入しました。
表紙にはブルドーザーの絵しかありません。でも、音楽の要素がたくさん詰まったおもしろい絵本なんですよ!
音楽が好きなお子さんへ♪五味太郎・作「どどどどど」
「どどどどど」という絵本は、偕成社から1992年に第一刷が発行されました。
画像を見てお分かりのように、表紙にはブルドーザーと地面(になにやら白い線が・・・)しか描かれていませんね。
表紙だけ見れば「男の子向きの絵本なのかな?」と思ってしまうかもしれませんね。でも、この絵本には音楽に通じるものがたくさん隠れている絵本なんです。
文章はほぼ「ドレミファソラシド」
この絵本の特徴は、 文章が一部をのぞきすべて階名「ドレミファソラシド」で書かれていること。
「どどどどど」「みふぁみふぁそらそら」「どみそ そみど」・・・など。
ブルドーザーが石を集めて・・・どのように進んでいくのかがドレミで表現されています。
普通に一本調子で読んでもいいのかもしれませんが、 きちんと音階をつけて歌うように読んであげると、絵の内容とマッチして子どもが喜びますよ!
もし家に鍵盤があるなら、ピアノなどで弾きながら読んでも楽しいですね。
五味太郎さんの他の作品も何冊か読んだことがあるのですが、擬音やオノマトペが多く使われているのが特徴です。
こういった擬音やオノマトペは小さい子どもが大好きですよね!
我が家では子どもが1歳のころはただ訳も分からず私が読むのを聞きながら絵を眺めているだけでしが、3歳~5歳になると自分で平仮名を読めるようになるので、自発的に絵本を持ってきて読むようになりました。
すべて平仮名で書いてある・・・というのも、子どもが1人で読めるのに大切な要素だと思います。
音楽のさまざまな仕掛け
この絵本には音楽のさまざまな仕掛けがあります。「よくできているな~!」と感心してしまうほど。
例えば、地面に描かれている白い線。これは五線を表わしています。
音が上がれば地面も高くなり、音が下がれば地面も低くなる。
そして絵本の最後、つまり音楽でいうと曲の終わりに当たる部分には、「終止線」(楽譜の最後に書かれる細い線と太い線)が描かれているんです。
「なるほど!」と思いましたね。
五味太郎さんはきっと音楽をやっている方なのかもしれませんね。ちなみに「おかあさんといっしょ」にも詞を提供しています。
「だんだんだんだん」や「ぼくのミックスジュース」なんかは聴いたことがあるかもしれませんね。
「だんだんだんだん」はテレビでは魚が分裂していったり消えたりするのですが、曲調もあってちょっとトラウマになりそうな曲です。でも我が家の子どもは「だんだんだんだん」がテレビで流れると食い入るように(憑りつかれているかのように)見ていました。
話がそれましたが・・・「どどどどど」ぜひお子さんに読んであげてくださいね!
まとめ
五味太郎さんの絵本「どどどどど」のおもしろさをご紹介しました。
我が家では何度「お母さん、これ読んで~」と子どもが持ってきたか分かりません。シンプルだけど味がある。そしてピアノを習い始めてドレミを勉強したから、ちょっとこの本の別のおもしろさに気付いたのかもしれません。
音楽が好きなお子さん、ピアノなど楽器を習っているお子さんにぴったりの絵本だと思います!
この記事を書いた人
-
はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
最新の投稿
- 子育て2024-09-21【ピアノ講師の本音】親は子どもにピアノを教えなくて大丈夫!リスクを紹介
- 指導法2024-09-13【小・中学校の先生必見】ピアノ伴奏をオーディションする際のポイント・注意点
- 発表会・コンクール2024-09-02【コンクール・発表会】本番後に生徒に言ってははいけない言葉
- 発表会・コンクール2024-08-22【コンクール・発表会】本番で失敗しない!実力を発揮するための対策法