ピアノの練習を毎日コツコツがんばっていて、弾く曲もレベルアップしてくると、こんな悩みが出てきませんか?

ペダルを使う曲なのに足が届かない!
小さいうちは体がまだ成長途中なので、ピアノのペダルに足が届かないこともありますよね。
でも心配しなくて大丈夫!
現役ピアノ講師が、足が届かなくてもピアノを楽しく弾ける方法を、分かりやすく解説していきます。
また、ご家庭でやってしまいがちなNG例も併せてご紹介しますので、心当たりがないかチェックしてみましょう。



対処法を探していこう♪
ペダルってなんのためにあるの?


まずは、
ピアノのペダルって何のためにあるの?
という疑問から。
ピアノには大抵、3つのペダルがあります(2本のピアノもあります)。
でも一番よく使うのは、右にあるダンパーペダルではないでしょうか?
このペダルを使うと、音が長くのびて響きが続くため、とてもきれいに聞こえますよね。
でも、ペダルをうまく使うためには、足がしっかり届いて、ふんばれることが大切です!
\ペダルの秘密のぞいてみて!/




ペダルに無理やり足をのばして弾くリスク


身長が伸びるまでの数年だし、ピアノの椅子を一番下まで下げて、足をのばせば届くんじゃない?
・・・と、考える親の気持ちもよく分かります!
たった数年、もしかすると数か月だけのために、わざわざペダル付きの足台を準備するのも大変だと考える方も多いでしょう。
しかし、ペダルに自然に足が届かない状態で無理やり足をのばして使おうとすると、次のような問題が出てきます。
無理やり足をのばしてペダルを使うリスク
- 体が前のめりになって姿勢がくずれる
- ペダルをうまく踏めないので音がにごってしまう
- 手にも余計な力が入ってしまい上手く弾けなくなる
ペダルに頑張って足をのばすことで体のバランスが悪くなると、演奏全体がぎこちなくなってしまうのです。
せっかく指の動きがスムーズになって、難しい曲が弾けるようになったとしても、このような状況になってしまっては本末転倒ですよね?
\豊かな表現は姿勢から/


ペダルに足が届かないときの対処法





じゃあ、足が届くまでペダルの練習はできないの?
と思うかもしれませんが、そんなことはありません!
ピアノのペダルに足が届かないときはどうしたらいいのか、いくつかの対処法をご紹介します。
ペダル付き足台(補助ペダル)を使う


もっとも一般的な方法が、「ペダル付きの足台」を使うこと。
一般的に、足台にペダルがくっついているタイプを指します。
ピアノ補助台、補助ペダルなどと呼ばれるのがコレ!
小さい子でもペダルに届くようにするために作られています。
台になっている部分は昇降式になっているため、身長に合わせて高さ調節が可能。
ペダル部分も底上げされて、連動する形になっているため、ペダルの練習ができるようになります。
- 昇降段数が決まっているもの(レバー式・ネジ式)
- 無段階高低調節できるもの(ネジ式)
補助ペダル付き足台は、このようなタイプがあるのですが、細かく調整したい方は「無段階高低調節できるもの」がおすすめです。
ペダルを踏まなければ、ただの足台としても使えますよ!
\細かく調整するなら無段階調整タイプ/
\こちらは8段階で調整可能/
アシストペダルを使う


もし家にペダルが付いていない足台が既にあるなら、アシストペダルだけを購入する方法もおすすめです。
アシストペダルは、直接ピアノのペダルに取り付けて使用します。
補助ペダルと異なるのは、直接ペダルに取り付けることで本来ペダルを踏むような感じを再現できる点です。
グレードの低い補助ペダルの場合、ペダルの使用頻度が多いと固定がズレて演奏に支障がでることもありますが、アシストペダルならそのようなことはありません!
アシストペダルも成長に合わせて高さをネジで調整できるため、幼少期から足台卒業まで長く使えるのもメリットですね。
アシストペダルのなかには、グランドピアノやアップライトピアノなどのアコースティックピアノに限らず、電子ピアノにも取り付けられるものも。
自宅でもペダルの練習をしたい場合は、本物のペダル感覚で踏めるアシストペダルの使用がおすすめです!
\踏んでる感覚がしっかり伝わる/
\足台がないならセットがおすすめ/
アシストスツール+アシストペダルを使う


コンクールなどでよく見るのが、このパターンではないでしょうか?
箱のようなアシストスツールの上にアシストペダルを載せて、先生が舞台袖から運んでくる姿、よく見ますよね。
軽いので、なかには生徒自ら運んできて取り付ける姿も見られます。
アシストスツールは、補助ペダルを卒業するような年齢の方におすすめのアイテム。
補助ペダルの一番下の段だと高いけれど、直接床に足を付けると姿勢が保てない
という方に特におすすめで、まさに痒いところに手が届くアイテムです。
箱のようなもののなかに、高さ調節のためのブロック(コマ)が内臓されていて、身長に合わせてこのブロックをいくつ使うか決めるというもの。
- 本格的にピアノを学びたい
- コンクールに出場したい
という方におすすめの組み合わせです。
\本格的に学びたいなら/
\専用バック&アシストツールとのセットも/
足の動きをよく見て耳を使って覚える
ここまで、足がペダルに届かないときの対処法をいくつかご紹介しましたが、なかには金銭的な理由で導入することが難しい方もいるのではないでしょうか?
実は、ペダルの練習は足が届かなくても目と耳で覚えることもできます。
先生がペダルを踏んでいるとき、どんなタイミングで踏んでいるか、どんなふうに音が変わるのかをよく聞く練習をしてみましょう。
YouTubeの演奏動画でも、足元のアングルが映っているものもありますよね!
それを見て、タイミングをつかむ練習もできるでしょう。
補助ペダルがなくても、練習するときは空踏みしながら「ペダルを踏んでいるつもりで」弾いてみてください。



目的・環境にあったものを導入しよう♪
中古で探すのもアリ!


ペダル付き足台・補助台や足台はネットショップや楽器店で購入できますが、中古で探すのもアリです!
子どもが成長したら不要になることも多いなど、使用期間が限られていますので、フリマサイトでも多く出品されています。
もし中古品に抵抗があるなら、新品のものを購入して、使用しなくなった時点でフリマサイトやオークションなどで売却すればいいのです。
丁寧に使用すれば高値で取引できる場合もあるため、不要になったらぜひ売却もご検討くださいね。



売れるなら新品を買ってもいいかも♪
\メルカリをのぞいてみよう👀/
先生にも相談してみよう!


どの方法がベストかは、年齢や体の大きさ、使っているピアノの種類などによって変わってきます。
ピアノの先生にも相談して、個々に合ったやり方を見つけましょう。
教室で余っているものがあったら貸してもらえたり、足台が不要になった先輩生徒のものを譲ってもらえたりするかもしれません。



相談してみて♪
正しい姿勢でペダルの練習を楽しもう


ピアノのペダルに足が届かないと、「自分にはまだ無理かも」と思ってしまうかもしれません。
体の成長に合わせて、ちゃんと足が届くようになりますが、まだ届かないうちにペダルを正しい姿勢で踏むなら、やはり
- ペダル付き足台
- アシストペダル
これらの導入を検討したほうが良いでしょう。
先生ともよく相談して、ぜひ練習に取り入れてみてくださいね。
ペダルが踏めるようになると、音の広がりにびっくりするはずです。



素敵な音色になりますように♪
\やっぱり姿勢が大事/


この記事を書いた人


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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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