小学生や初心者でもわかる！Ⅰ・Ⅳ・Ⅴなどの和音記号を学ぼう

2025-02-062025-02-07

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音楽を学ぶとき、ピアノを習っているとき、Ⅰ・Ⅳ・Ⅴなどあまり目にしたことのない数字が出てきて困ることはありませんか？

先生が何気なく使っているこの記号でも、生徒自身は

全然わからない

と思っているかもしれませんね。

この記事は

和音記号について知りたい
Ⅰ・Ⅳ・Ⅴは何を意味するのか知りたい
楽典の本を読んでも和音記号を理解できない
どう教えれば子どもでも理解できるのか知りたい

という方におすすめです！

20年以上の指導経験をもとに、小学生または初心者でも理解できるように、和音記号についてオリジナル画像を使いながらわかりやすく解説します。

一緒に勉強しよう♪

contents

主音と音度の関係

Ⅰ（一・いち）やⅤ7（属七・ぞくしち）のことを【和音記号】と呼びますが、和音記号を学ぶ前に、主音（しゅおん）と音度（おんど）の関係を知っておきましょう。

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音階は主音からスタート

基本となるハ長調（C-Dur）で見ていきましょう。

ハ長調の音階（スケール）は　ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド

このとき、スタートとなる音（起点・きてん）【ド】のことを【主音（しゅおん）】と呼びます。

主音をⅠとしてローマ数字で数えていく

主音を①番目の音として、どんどん上へ向かって数えていくのですが、このとき使うのが【ローマ数字】です。

このローマ数字は、その音が主音から何番目の音になるか、つまり主音から見た【音度（おんど）】となります。

いつも使う数字とローマ数字・音度の読み方

いつも使う数字	ローマ数字	読み方
1	Ⅰ	いちど
2	Ⅱ	にど
3	Ⅲ	さんど
4	Ⅳ	★よど
5	Ⅴ	ごど
6	Ⅵ	ろくど
7	Ⅶ	ななど

気温と同じ「●度」読みだね！

一つ気を付けてほしいのが、Ⅳは「よんど」ではなく「よど」と呼ぶこと。
ほかの音度は、いつもの数字読みと同じですね！

ローマ数字の覚え方

ローマ数字が覚えられない…という方は、次のように考えてみましょう。

音楽で使うローマ数字は7(Ⅶ）までですが、参考に10（X）より後ろまで掲載します。

ポイントは次のとおり。

4は5の一つ前だからⅤの左にⅠをつけてⅣ
6は5の一つ後ろだからⅤの右にⅠをつけてⅥ

9は10の一つ前だからXの左にⅠをつけてⅨ
11は10の一つ後ろだからXの右にⅠをつけてⅪ

覚えられたかな？

主音から次の主音までがオクターブ

主音から8番目に、また主音がきます。

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド

主音から次に出てくる主音までの関係をオクターブといいます。

3和音を作ってみよう

主音と音度の関係がわかったところで、いよいよ和音を作ってみましょう。

まずは3和音からです。

3和音の原型はお団子

いくつかの音集まると、和音になります。

そのなかでも基本となるのが3和音（三和音）で、その原型（基本となる形）はお団子のように、スキマなくまっすぐ縦につみあがったもの。

このとき、

一番下の根っこになる音を根音（こんおん）
根音から数えて3番目の音を第3音
根音から数えて5番目の音を第5音

と呼びます。

スケールで3和音を作ってみよう

では、上の画像のハ長調のスケールを、それぞれお団子にし3和音にしてみましょう。

このようになりますね！

ここで注目してほしいのが、さきほど【音度】となっていたところが【和音記号】となっている点です。

ようやく【和音記号】が登場！

ほかの調でも考え方は同じ

ここまでハ長調を例に見てきましたが、ほかの調でも考え方は同じです。

その調の主音（ト長調ならソ）を根音に積み上げられた3和音がⅠ度の和音となり、そこから順番に進んでいきます。

調が変われば和音記号も変わる！

Ⅰ・Ⅳ・Ⅴの和音は主要3和音と呼ばれる

ここで、最初の疑問。

レッスンを受けていると、よく使われるのが【Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ】の和音で、これが何のことなのかわからないまま、レッスンが進んでしまう生徒さんもいるのではないでしょうか？

ここから、音楽教室やピアノ・楽器のレッスンでよく使われる【Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ】の和音について、もう少しくわしくご紹介します。

その調でとても重要な和音

この3つの和音は【主要3和音】といって、その調の重要な和音なのです。

Ⅰ・Ⅳ・Ⅴの和音は主要3和音

かんたんな曲なら主要3和音で伴奏を付けられる

この3つの和音を覚えれば、かんたんなメロディーに伴奏をつけることもできます。

ちなみにヤマハ学習者グレード・ピアノ＆エレクトーン9級の【伴奏づけ】という項目では、この主要3和音でメロディーに伴奏がつけられるか…という問題が出題されます。

グレードではⅤ（5度）よりV7（属七）という和音が使われます

＼伴奏づけってどんな感じ？／

和音記号をレッスンに活かしていこう！

和音記号について、理解できましたか？

今回学んだことをおさらいしましょう！

和音記号はローマ数字で表す
Ⅰはその調の主音を根音にお団子状につみあげた3和音
主要3和音はⅠ・Ⅳ・Ⅴの和音のこと

和音記号を日頃のレッスンに活かしていけるといいですね。

少しずつおぼえていこう♪

この記事を書いた人

nabecco: はじめまして、nabecco（なべっこ）です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ＆エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。