レッスンをしていると、単音ならだいたい読めるけれど 和音を読むのが苦手だったり、和音読みに時間がかかったりする生徒は多くいますよね。
そのまま何も対策をせずにレッスンを進めていくと、いつまでも和音を読むのが苦手なままになってしまいます。
この記事は
- 和音を早く読めるようになりたい人
- 単音ならすぐ分かるけれど和音だと時間がかかる人
- 生徒が楽しく和音読みできるような教材を探している先生
- 子どもと和音読みを楽しく学びたい保護者の方
- デジタルは苦手な方
におすすめです。
今回は和音が早く読めるようトレーニングすることを目的とした和音カードを集めてみましたので、ぜひレッスンや家庭学習に導入してみてくださいね!
苦手意識を持つ前の対策を♪
なぜ和音カードが必要なのか
単音ならすぐ読めるのに、和音になると読むのを嫌がったり時間がかかったりする生徒には、楽譜に書かれた「音の間隔」を「見た目の形」として感覚で覚える訓練が必要です。
フラッシュカード感覚で学べる
幼児期の教育でも行われる計算や英単語のフラッシュカードのように、和音も瞬時に感覚で分かるようになれば、その後の譜読みが格段にスピードアップしますよ。
それをアイテム化したのが「和音カード」です!
和音を見る機会を増やせば慣れるのも早い
譜読みのスキルは、楽譜を目にした回数が多ければ多いほど早く習得でようになります。
幼児期からの導入はもちろん、普段レッスンで和音読みにつまずいているような生徒がいたら、ゲーム感覚でレッスンに取り入れてみてはいかがでしょうか?
最初は時間がかかっても、回数を重ねるごとに慣れていき、瞬時に読めるようになっていくでしょう。
和音カードは単音読みがある程度できてから
単音読みがまだできない状態で和音読みの勉強を始めるのは、苦手意識を強くしてしまうためおすすめできません。
数字の勉強をしてから足し算に進むように、和音読みに必要な単音をある程度読めるようになってから和音カードを使った学習を行いましょう。
\単音読みはおんぷカードで/
あると便利!市販の和音カード
和音をすらすら読めるようになるには、 和音カードを使って楽しく遊びながら覚えるのがおすすめ です。
おんぷカードやリズムカードは知ってるけど、和音にもカードがあるの?
という方もいるかもしれませんね。
和音カードはおんぷカードと同じように、かわいい動物のイラストやキャラクターの挿絵が入っているものがあります。
また市販されているものは、
- 厚紙で作ってあるので丈夫で長持ち
- 角が丸くなっているので安全
- 持ち運び・片付けも便利
というメリットもありますね。
和音カードは、おんぷカードやリズムカードとの併用をおすすめします!
子どもや生徒が苦手意識を克服できるように、興味の持つものを選びましょう。
和音カード(和音のおけいこブック)
くおん出版から発売されている和音カードは、おんぷカードと同じように40ページのワークブックが付属しています。
表にはト音記号の和音(転回形ふくむ)が、裏にはその和音が鍵盤のどこを弾けばいいのか楽譜が書いてあるので、迷わずに弾けるはず。
ヘ音記号の和音カードがないのとカードが小さめなのが残念!
ミッキーといっしょ
ミッキーはほとんどの子どもが一度は見たことがあるので、くいつきやすいですね。
こちらはヤマハから出版されています。
ミッキーの和音カードは表に和音と鍵盤だとどこを弾くのかが載っていて、裏にディズニーのキャラクターと一緒にコードネームが書かれています。
コードネームを覚えたい、覚えさせたい方におすすめ!
和音カードは112枚ありますが、こちらも残念ながらト音記号のみとなっています。
また、こちらの和音カードは箱入りではなく、ジッパー袋入りに仕様が変更になったのでご注意ください。
ヘ音記号・コードネーム対応の和音カード
和音カードは、少し前までは「なぜかト音記号だけ」という商品が多く、ヘ音記号に対応しているものが絶版となっていて手に入らず困っていました。
ピアノで演奏する際、
和音は左手が担当することが多い
ヘ音記号の場所で弾くことが多い
ということがあるのに、なぜヘ音記号に対応していないのか疑問でした。
しかし、近年またヘ音記号の和音カードが復活したとのこと!
和音カードをレッスンに導入するなら、ト音記号とヘ音記号の和音をどちらも読めるようにするために、ヘ音記号の和音カードも併用することをおすすめします。
【和音演奏動画付き】 和音カード
おんぷカードショップから出版されている和音カードは3和音と4和音に対応しています。
- 3和音(ダイアトニックコード)カード …14枚
- 4和音(7thコード)カード …7枚
ヘ音記号の和音読みと併せてコードネームも学べる仕様となっていて、クラシックだけでなくポピュラーも演奏したい方におすすめです。
またカードに掲載されているQRコードを読み取ると、鍵盤でどう弾くか実際の響きも聴くことができます!
目で確認できるのが嬉しい♪
コードの転回形 (ダイアトニックコード)
こちらもおんぷカードショップから出版されている和音カードですが、転回形の和音をすぐに読めるようになりたいときに便利です。
転回形ってなに?
という生徒の疑問を解決できる分かりやすい解説付きで、レッスンで説明する際にも役立ちますね。
こちらもカードに掲載されているQRコードを読み取って、実際の響きやポジションを確認できます。
一つデメリットがあるなら、和音の隣に「ド・ミ・ソ」のように階名がふってあること。
答えは裏にしてほしかった…
\読譜の悩みを解決/
和音カードを継続して定着させよう
和音カードは和音の苦手な子どもにゲーム感覚で使ってあげると、「いつのまにかすらすら読めるようになっていた!」ということもあるかもしれませんね。
子どもは手の形と音感を頼りに和音を覚えがちですが、やはり視覚的に分かっていた方が理解も早くなります。
和音読みを早くするためには、パターンを認識しながら継続的に練習していくことが大切です。
和音カードと実際のピアノの練習を積み重ねることで、楽譜を見た瞬間に和音を判断し、スムーズな演奏が可能になりますよ。
焦らずコツコツと取り組むことで、確実なスキルアップを目指しましょう!
継続は力なり♫
\和音カードの前に始めておきたい/
\リズム読みが苦手なら/
この記事を書いた人
-
はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
最新の投稿
発表会・コンクール2024-11-12ピアノ教室・クリスマス発表会で盛り上がるゲーム企画集 ピアノ2024-11-08クリスマス・ピアノ発表会の演奏曲の選び方とおすすめ楽譜 合唱2024-10-30中学校合唱コンクールで優秀賞を取るためのポイントと対策 ピアノ2024-10-11コンクール予選通過後から本選までの練習方法と過ごし方