もうすぐ発表会やコンクール!それなのに、なんだかうまく弾けなくなっちゃった・・・これってもしかしてスランプ!?
もうすぐ本番なのにどうしよう…
ピアノをはじめとする器楽を演奏していると、それまでうまくできていたのに、本番前に急にスランプに陥ってしまうことってありますよね。
そんなとき、あなたならどうしますか?
この記事は
- スランプの脱出方法を知りたい人
- 突然スランプがやってきて困っている人
- スランプの原因を知り対策したい人
- 生徒がスランプに陥って困っている先生
などにおすすめです!
スランプは、適切な対処法を取り入れることで克服することができるので、どうか慌てないでください。
今回は、ピアノの発表会・コンクール前にスランプに陥った際の具体的な対策方法をご紹介します。
焦らないで~!
あなたの症状はどれ?具体的なスランプの症状
一口にスランプといっても、その症状はさまざまあります。
あなたのスランプの症状はどれですか?
- いつも弾けていたところが突然弾けなくなってしまう
- 突然指が回らなくなってしまう
- 暗譜できていたのに急に真っ白になってしまう
- 指の番号(運指)をド忘れしてしてしまう
- 身体のどこかに痛みがあってうまく弾けない
このように、昨日まではできていたことが突然できなくなってしまう…ということが本番直前に起こると、焦ったり、不安で泣きたくなってしまったりすることもあるかもしれません。
まずはスランプの原因を知ることからはじめましょう!
ひとまず落ち着こう♪
スランプの原因を探ってみよう
スランプに陥ったときにまず行うべこなのは、原因を突き止めること!
スランプの原因は、身体的な疲労や精神的なプレッシャー、練習方法の偏りなど、さまざまな要素が絡んでいる可能性があります。
本番前の準備期間中は、心身ともに負担がかかりやすく、それがスランプの引き金となってしまうこともあるのです。
身体的な疲労
長時間の練習や過度な緊張が続くと、身体に負担がかかってしまい、筋肉が硬直したり、手指の反応が鈍くなったりすることがあります。
また、間違った姿勢・フォームで練習していると、思わぬところに負担がかかり腱鞘炎を引き起こしてしまうことも…
腱鞘炎になってしまうと痛みが伴うため、充分なパワーマンスができなくなってしまいます。
また重度な腱鞘炎の場合は安静にする期間が必要になってしまうため、ピアノの練習ができません。
練習ができなくなってしまっては、元も子もないので、腱鞘炎やケガなどには充分に気を付けたいものですね。
このような身体的な疲労がスランプの一因となることもありますので、覚えておきましょう。
\正しい姿勢で腱鞘炎を回避!/
心理的なプレッシャー
コンクールが近づくと、緊張や不安感を感じることも増えてきますよね。
「失敗したらどうしよう」
「真っ白にならないか不安」
「ステージに立つのが怖い」
「審査員の評価が気になる」
本番前はこのような不安が増大し、集中力が削がれてしまうことがあります。
このプレッシャーが、結果的にパフォーマンスの低下を招くことも少なくありません。
プレッシャーに押しつぶされそう…
\精神面の強化はこちら!/
同じ曲とずっと向き合うことでの【飽き】
スランプに陥る原因の一つに、「飽き」からくるものも考えられます。
「本番に間に合わないといけないから、余裕を持って始めましょう」といって、本番の半年くらい前から練習を始めると、本番が来る前にピークが来てしまってその曲に飽きてしまうのです。
あまり早くから取り組み始めるのも、スランプを招いてしまう恐れがあるということも覚えておきましょう。
ある程度譜読みができる生徒、譜読みが早い生徒なら、本番の3か月前くらいから始めるのがいいかもしれません。
- 1ヶ月目・・・譜読み~ゆっくり両手
- 2ヶ月目・・・表現をつけていく
- 3ヶ月目(本番)・・・暗譜、しあげ
このような流れです。
ちょっと譜読みに時間がかかる生徒なら4ヶ月前、1~2週間もあれば両手で全部弾けてしまうような生徒には2ヶ月前など、曲を渡す時期は生徒の状況に合わせて考えてみましょう。
飽きると演奏が適当になりがち…
本番前にスランプから脱出する方法
本番前にスランプに陥ってしまうと、焦ってしまいますよね。
このまま発表会やコンクールの本番当日を迎えてしまったらどうしよう・・・と思うはずです。
でも、 焦りは禁物 。
本番で急にスランプになるよりマシ!
まだ少しでも時間があるなら修正できる!
スランプは脱出できる!
と前向きに考えてみませんか?
ここから本番前にスランプに陥ってしまったときの具体的な脱出方法をご紹介します。
困ったときほどポジティブに!
テンポを落としてゆっくり確認してみる
本番が近づくと、どうしても本番演奏するテンポで練習してしまいますよね。
たしかに本番の速さで練習することも大事なのですが、早いテンポの曲や細かいパッセージが多い曲などは丁寧さ・正確さがおろそかになってしまっているかもしれません。
一度ゆっくりのテンポに戻し楽譜をよく見ながら、
- アドバイスを受けたところ
- 注意されたこと
- 難しいところ
- いつもうまく弾けないところ
などを確認しながら丁寧に練習してみましょう。
片手ずつ暗譜しているか確かめる
「暗譜していたのに、いきなりできなくなった」という方は、いつも両手で弾いていませんか?
両手なら暗譜で弾けるけれど、片手になると全然弾けない
・・・という人は意外に多いものです。
片手ずつをしっかりと暗譜することは、ハーモニーの理解や声部の成り立ちを考える上でとても役立ちます。
特にバッハなど、ポリフォニーの曲を弾くときは、片手ずつきちんと暗譜しておくことが望ましいです。
両手で弾いていたときには分からなかった、その曲の新しい一面が見えてくるでしょう。
少しその曲から離れてみる
これは思い切った方法ですが、本番まで1週間~2週間くらいあるなら試してみてはいかがでしょう?
2~3日、その曲のことは忘れて、練習しない
というちょっとリスキーな方法です。
でも、指がなまってしまうといけないのでテクニックの本は練習しておきましょうね!
または、全然ジャンルが異なる曲を弾いてみたり、思いっきり楽しい曲を弾いてみたり…。
少し時間を空けることで、新たな気持ちでその曲に取り組めるようになるでしょう。
リフレッシュする
音楽から離れて、まったく違うことをしてみるのもいい気分転換になりますよ。
- 公園に遊びに行く
- 散歩やストレッチ、ヨガなど軽めの運動をする
- ショッピングセンターで買い物する
- カラオケに行って大声を出す
- 映画を見に行く
- 読書をする
このように音楽から距離を少しおいて、ストレスを発散させることも大切なことです。
まったく違うことに没頭することで、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
心も体も一旦休憩させよう♪
困ったらだれかに相談しよう
もしもスランプが長引いたり、自力で克服するのが難しいな…と感じた場合は、ピアノの先生をはじめ、あなたが信頼する人(親・友だち)などに相談することも一つの方法です。
第三者の視点からアドバイスを受けることで、自分では気づかなかった問題点や改善策が見つかるかもしれません。
ピアノの先生に相談する
自分が感じている問題点や不安をピアノの先生に素直に伝えてみましょう!
いつも指導してくれている先生なら、あなたの状況をよくわかってくれているので、きっと適切なアドバイスをくれるはず。
特に、技術的な壁を感じている場合には、先生の経験や専門知識が大いに役立ちますよ。
先生も頼られて嬉しいはず!
メンタル面のサポート
メンタルの安定は、ピアノの演奏にも大きく影響を与えるため、無視できない重要な要素です。
スランプの原因が心理的なものである場合は、あなたが信頼している人に悩みを相談してみませんか?
だれかに話を聞いてもらうだけで、気持ちがすっきりすることもあります。
メンタルサポートというと、カウンセラーやメンタルトレーナーに相談することをイメージしてしまうかもしれませんが、そこまで堅苦しく考えなくても大丈夫!
いつも見守ってくれる親や、気心を許せる友だちなど、だれでもいいので悩みを打ち明けてみましょう。
自分を信じて本番に臨もう!
スランプに陥ってしまうと、気分も落ち込んでしまい何も手につかなくなってしまうこともあるかもしれません。
もしスランプに陥ってしまったら、
その曲を丁寧に見直してみるいい機会
と前向きに捉えて、もう一度新しい気持ちでその曲への理解を深めていきましょう。
そして最後は、自分を信じること。
ここまで練習してきた努力を思い出して、悔いのない演奏をしステージを楽しんでくださいね!
スランプ脱出できますように
\本番成功への道しるべに/
この記事を書いた人
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はじめまして、nabecco(なべっこ)です。
のんびり田舎ぐらしをしながら、自宅でピアノ&エレクトーン講師をしています。
生徒時代は練習嫌い・劣等生だった経験を活かし、そんな人でも楽しく音楽を学べるような記事作りを心がけています。
主婦目線での子育て情報も。
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