ピアノでテクニックを身に付けるための教本として「バーナムピアノテクニック」をレッスンに取り入れているという方も多いと思います。レッスンではどのように使っていますか?使い方は先生によって、または生徒のレベルに合わせて様々あるでしょう。
今回は、バーナムピアノテクニックの練習方法をいくつかご紹介したいと思います。
バーナムピアノテクニックの使い方・練習方法
バーナムピアノテクニックには、短い練習曲が12個ずつ1グループにまとめられています。1巻に5グループずつおさまっているので、 1巻で60個の練習曲を学習する ようになりますね。
⇒ バーナムってなに?棒人間がかわいいバーナムピアノテクニックとは?
それでは、この60個の練習曲をどんなふうに使って練習していけばいいのかを考えていきましょう。
バーナムの指示は?
まず始めに、作曲者でもあるバーナム自身が、バーナムピアノテクニックをどのように使うといいのかを述べているのでご紹介しましょう。
- いきなりグループ1(12曲)をマスターしなくてよい
- 毎日2つか3つずつ弾く
- できたら数を増やしていく
- 増やした結果グループ1を完全に弾けるようにする
このような流れで使っていき、ほかの4つのグループも同様に進め1つの巻を終えます。
ミニブック、導入書、1巻~4巻と進めていき、各巻とも弾けるようになったら移調して弾くことも推奨しています。
実際のレッスンでの使い方
レッスン時間は限られているので、扱える曲数も限られてしまいますよね。
私は実際のレッスンでこのように使っています。
1つのグループは12曲でできているので、大体2曲くらいずつ(譜読みが早くよく練習してくる子には3曲)レッスンで取り上げていきます。
意図するテクニックがきちんと弾けていたら、1回で終わりにしますが、ただ楽譜の通りに弾いているだけの場合は必要なテクニックをしっかりと教えて、次週までもう一度練習してきてもらいます。
「ピアノテクニックの本」なので、練習する時は「どこを意識して弾くか」「1曲1曲のポイント」を考えなければいけません。そこを注意しながら弾くことが大事です。
12曲すべて終わったら、次週までに1つのグループ全部弾いてくることを宿題に出します。
もし「オクターブがまだ届かない」「4和音がおさえられない」など、物理的に不可能なことがあれば、そこはとばしてあげましょう。
また、そのときに練習しているレパートリー曲で必要な技術(スケールがたくさん出てくる、分散和音が多く出てくる・・・など)があれば、その補充として単曲で練習させることもあります。
指導用DVDも参考に
バーナムピアノテクニックの各曲のポイントや弾き方などを、DVDで解説しているものがあります。ピアノの先生はもちろん、独学でピアノをはじめたい方や、生徒さんにも分かりやすい内容になっているので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
バーナムピアノテクニックの練習の方法についてご紹介しました。たのしくテクニックを身に付けるテキストなので、その子のペースに合わせて宿題を出していきましょう。
譜読みが早い子はどんどん練習してきてくれますが、その時には各曲のポイントがきちんと押さえられているかを確認してあげてくださいね。
バーナムについてはこちらの記事も参考になります。
⇒ バーナムってなに?棒人間がかわいいバーナムピアノテクニックとは?